buonitaliaのblog

うちの近くの小さな村に2年ほど前からとてもおいしいレストランができた。そこの主人は郵便屋さんで、朝配達など郵便局の仕事をして、夜レストランをあけることにしている。

といっても素人のレストランではなく、ガンベロロッソなどの有名な本でも紹介されているところだ。

素材を自分で歩いて探し回り、近くで放牧している牛、地鶏、豚、その他いろいろな新鮮な肉を使っている。野菜も奥さんが育てている。そういうわけで、都会のレストランでこのレベルのものを食べようとするとかなり高くつくのに対して、ここではとてもおいしく安心の値段で食べられる。

イタリアではそういう田舎の何の変哲もない小さな村に、とても有名な5ツ星レストランというのがよくある。本を見て行ってみると、なんでこんな所においしいレストランがあるのかとはじめは疑ってしてしまう。

しかし食べることを大切にしているイタリア人は、わざわざ車で一時間以上かかるような所に時間も惜しまず食べにいくのだ。観光地ではないので、レストラン以外何もなく、食べたら近くで何かを見て回ったりも出来ない。

時々宿も提供しているところがあるが、そういうところは全部で6部屋などこじんまりしている宿で、たいていとてもかわいらしい部屋である。家具や内装にこだわっていて、都会で大きなホテルに泊まるよりずっと味があってよい。

そろそろローマやフィレンツェなどの他にも見てみたいと思っている人は、ぜひイタリアの田舎をお勧めする。おいしくてきれいで安いイタリアの旅になればなによりだ。

今日子



冬用トマトというのがある。冬に栽培しているビニールハウスのトマトではなく、サンマルツァーノ、とかパキーノとかと同じで、そういう種類のトマトである。

このトマトはこの辺りでは、種を取っておいて次の年の春にまた植えるので、100年近く続けている農家もある。そして植えた時は普通に水をやるのだが、ある程度大きくなると収穫までの3ヶ月一切水をやらない(雨がたくさん降ると腐ってしまう)。

そうしてできたものはミニトマトほどの大きさである。皮はオレンジ色で、水をやっていないのでとても硬い。食べる時は皮をむいて食べる。イタリア語でトマトは”pomodoro”(ポモドーロ)、金のりんごという意味で、昔のトマトはきっとこういう色だったのだろうと想像がつく。

8月の終わりから9月始めに収穫して、日陰に干しておく。食べるのは2、3ヶ月後だ。干しておいたトマトは中が熟成されていて、乾燥トマトと違い、硬くなく、生であるのに味がとても濃い。

地鶏をニンニクとローズマリーで炒めてオリーブの実を入れ、このトマトを少し入れて一時間ほど煮こむとトマトの味がうるさくなく、肉の味が引き立ってものすごく味わい深くなる。

他にイタリア風オムレツを作ったり、ズッキーニと一緒に炒めてパスタに使ったりもする。いずれもたくさん入れてトマトソースにしてしまうのではなく、ちょっといれて素材の味を引き立てるのに使う。

今年は苗を分けてもらったので私も作ってみた。さて何年続くことやら。

今日子



今年は6月からの猛暑が原因で、オリーブの花が実になる前にずいぶん散ってしまった。オリーブオイルは例年の収穫量より60%近く減るだろうと言われている。当然値段も上がってくるわけだが、味の方は濃縮されて格別おいしくなるだろう。

ワインも同じで、ブドウも雨が降らないと量は少ないが味は濃くなり、上質のものができる。今から11月の収穫の新オイルが楽しみだ。

バターや卵の代わりにオリーブオイルを使ったおいしいお菓子や、手軽なピザなど、いろいろなレシピを紹介できたらと思っている。前にフランスで仕事をしているイタリア人の友人が、こちらでビスケットを買い占めているのを見て驚いた。彼女が言うにはフランスには朝食に食べるビスケットが全部バターや卵が入っているので、太るからダメだというのだ。

卵やバターを使わないビスケットなんて、そんなものあるのかと思い、よく見てみると、イタリアにはそういうお菓子がよくあるのだ。オリーブオイルといろいろな香草、乾燥フルーツなどを使ってとてもおいしいお菓子ができるのだ。

じゃあ今まで日本で食べていた、バターと卵が多ければ多いほどおいしいと思っていたお菓子とはなんだったのか、と価値観が180度変わってしまった。

ダイエットにもいいし、アレルギーのある人にも最適なオリーブオイル。健康的でそれでいておいしい、本当にすばらしい食品だと思う。

今日子



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