buonitaliaのblog

アブルッツォ州にある国立自然公園に行ってきた。この公園には自然がたくさん残っていて、標高2000mにもなる山が連なっている。

ここ最近この山には、数が少なくなっていた狼が戻ってきている。この狼はだんだんフランスの山の方まで顔を出し、羊を襲ったりしてフランス人の怒りを買っている。その他古代からいる他の血の混ざっていない熊や、鷲、山猫などもいる。山の中を自由に散歩しているとこれらの動物に出くわすこともあるが、動物の方が怖がりでそう簡単には会えない。

それでも病気や怪我で保護されている動物の療養所などに行ってみると、これらの動物に会える。狼と山猫に会えて感激だった。

この州にはこの州独特の方言があり、ここではまた違うイタリア語だった。まるで違う国に来たようだった。

ローマからでも便利でわかりやすい高速道路があるので、車で2、3時間で行ける。小さいローカル電車もあるので、スキーシーズン以外は楽に行けるだろう。

アブルッツォ州にはホテルがたくさんあるせいか、昔からホテルやレストランのウエイター、ウエイトレスの仕事をする人がとても多い州なのだ。ローマやナポリにも、ここから来て働いているウエイターの人がたくさんいて、ウエイターの産地のようでおもしろい(明日に続く)。

今日子



ウンブリアとトスカーナ地方のパンには塩が入っていない。塩なしのパンなど、塩が入っているパンとそんなに違いがあるのかと思うが、最初に食べたときは”ウ!おいしくない”、と思った。

自分でもこれだけ塩入りパンの味に慣れていたのかと驚いた。昔塩は貴重だったので、貧しい人達はパンには入れなかった、という話もある。しかし他の料理、特に保存用のサラミやソーセージ、生ハムにはこれでもかというほど塩がはいっているので、そうは思えない。逆にこれら塩っ辛いものと一緒にこのパンを食べるとよく合う。

よく考えたら、日本では白いお米は塩を入れないで炊く。イタリア人に白いお米を食べさせると物足りないような顔をするのは、私が塩なしパンを食べた時と同じ反応のようだ。こちらでは白いお米はパスタと同じように、塩をたくさん入れて茹でるからだ。

しかし慣れてみると、塩なしパンは白いご飯と一緒で、噛んでいるとほんのり甘い味がして、かえって小麦粉の味がよくわかる。

うちの近所のパン屋さんは薪のオーブンでパンを焼くのだが、電気やガスのオーブンで焼いた時より周りがバリッとかたい。包丁で切る時いつも苦労するほど硬い。そして中がどっしり柔らかい。日本で食べる食パンのようにフワフワで空気がたくさん入っているのとずいぶん違う。

そして大部分の人が、このまわりの硬い所が好きなのだ。白いところは消化に悪いと言って、わざわざ取り除いて食べない人もいる。白い部分も少ないことが多い。よく60歳以上の人で、パスタまでパンと一緒に食べる人がいる。そういう人は昔から親に「パンと一緒に食べなさい、パンと一緒に食べなさい」と口をすっぱくして言われていたそうだ。

このパンは食卓には欠かせなく、悪天候の時など慌ててパンを買いに走るので、よく売りきれている。パスタやピザよりもパンは重要な位置を占めている。

今日子



野菜のスープは赤ちゃんの離乳食に使うものから、ボリュームたっぷりのものまでいろいろある。

一番シンプルで小さい子供用に作るのが、にんじん、ジャガイモ、ズッキーニ、トマト、玉ねぎ(丸ごと入れてあとでとりだす)、ビエータというてんさいの葉っぱ(ほうれん草や菜っ葉などと似ている)を切らないで入れて水から煮る。

塩も最初から入れて、1時間程煮たら半日くらい置いておく。食べるときは野菜をだして野菜を細かくする機械(手動)で細かくする。この機械は Passatutto(パッサトゥット)といいなんでも細かくしてしまう、便利な機械だ。ミキサーで全部ドロドロにしてしまうのと全く違う(きっと日本でも英語かフランス語でなどで、違う名前で使われていると思うが)。

そしてスープは別に温めて、中にスープ用パスタを入れて茹でる。直接スープの中に入れたほうがパスタに野菜スープの味がしみて、スープにはパスタの味がついてずっとおいしくる。茹であがったら細かくした野菜も入れ、食べる前にパルメザンチーズやオリーブオイルをおとして食べる。生のオリーブオイルはスープの味をとても引き立てるのでぜひやってみてほしい。

固形ブイヨンをいれなくても、野菜の味がとても強いので驚くほどおいしい。とてもやさしい味で、日本に帰国しても食べたくなるスープだ。日本人の赤ちゃんが昆布とかつおぶしのダシを最初から飲むように、イタリア人の赤ちゃんはみんなこういうものが味覚の基本となっているのだろう。

今日子



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