buonitaliaのblog

今日はいい天気だったので、お昼は庭で食べることにした。ヨーロッパの人はみんな外で食事をするのが大好きだ。レストランでも、天気のいい日は外を選ぶ人がほとんどで、道路沿いだろうが、車の多い所だろうが、皆喜んで食べている。

もちろん、うちの庭は車の通りなどなく、木がいっぱいでとても気持ちがいい。夏は昼間暑くても夕方から涼しいので、夕食はいつも庭で食べることにしている。イチジクの木の下にテーブルがあるので、きれいな水色のテーブルクロスをしいてお皿を並べ、熟れたいちじくをたくさん採っておく。そこに近所でいただいた自家製の生ハムと、うちで焼いた、まだあったかい天然酵母パンを食べる。

今年のイチジクは、雨が多くて7月にできるイチジクの花の部分にあたる果実ができなかったが、9月になる実の部分はたくさんできた(イチジクは一年に実が二度できるが、7月のがイチジクの花で、9月のが実なのだそうだ)。7月から雨が降らなかったせいか、驚く程甘い。中には乾燥しすぎておいしくないのもあるが、生ハムと熟れたイチジクはとても相性がよい。

メロンと生ハムもおいしいが、イチジクとの組み合せは、生ハムの塩加減とイチジクの甘みが絶妙なのだ。ピクニック感覚でワインと一緒に軽い昼食を採るのは、最初は落ち着かなかったけれど、今では田舎で暮らしの楽しみのひとつになっている。

今日子



あさっては夫の誕生日だ。週末を使って親しい友人と誕生日パーティをすることにした。イタリアでは誕生日は普通本人が食事をごちそうする。自宅で食事をすることが多いが、レストランへ行っても費用は誕生日の人がだすことになっている。

作ったのは、干しぶどうの酵母で焼いたパン、ビーフシチュー、ブドウのケーキ、サラダなど。ビーフシチューのことは前に書いたので、ブドウのケーキについて書くことにする。

ブドウが旬なので、巨峰を使ってケーキを作る。1キロのブドウの種をとる。リンゴの皮を剥いて適当に切る。それらをオレンジの皮半個と一緒に150グラムの砂糖で30分ほど煮る。できたらミキサーにかけてなめらかにしておく(水が多い場合は水を捨てた方がよい)。

バター150グラムと砂糖200グラムを白くもったりするまで混ぜる。そこに卵黄2個と牛乳200グラムを入れてよく混ぜ、ふるった小麦粉とベーキングパウダーを5グラムをさっくり混ぜ合わせる。あとの半分のオレンジの皮をおろしたものも入れる。次に卵白を固めに泡立てたものを入れ、泡がつぶれないよう、ゴムベラで切るように混ぜる。

これを、バターを塗って小麦粉、パン粉をふった27センチのスポンジケーキ用の型に半分いれ、先に作っておいたブドウのソースを入れる。残った生地も上からかけて170度のオーブンで約1時間焼く。

飾りに砂糖をまぶしたブドウとブドウの葉っぱを上に飾るととてもきれいだ。

ブドウとリンゴのソースはオレンジの香りとよくあっていて、楽しい気分になる。よくブドウをお菓子作りに使えないかと思ったものだが、このケーキはすごくうまくいってよかった。子供の頃ブドウジュースを作ろうとして大失敗したのを思い出してしまった。

今日子



イタリア語を勉強していると、英語のもとになっている言葉が多いことに気がつく。昨日夫が話していたのは、カンパニー(会社)という言葉。カンパニーはイタリア語ではcompagnia (コンパニーア)。仲間とか会社とかいう意味がある。

この言葉は「con pane」(コン パーネ)からきているそう。conは英語のwithでpaneはパンのこと。「パンを一緒に」という意味で、同じパンを食べる仲という意味だそう。

この間のオリンピックでイタリア人の女性が一人金メダルをとった。その時のテレビでイタリア人解説者が「一本」という言葉をイタリア語の動詞に変えて「ipponare」(イッポナーレ)と言っていたので笑ってしまった。

イタリア語をちょっとでも勉強したことがある人ならピンとくるかもしれないが、イタリア語の動詞は”are”,”ere”,”ire”のどれかで終わるので、選手が一本とった時にイッポナーレという言葉を使ったのだ。イタリア人はどうしても最後を先の3つの形で終わらせないと、しゃべっている時のリズムがしっくりいかないらしい。それで無理矢理イッポナーレになってしまったのか。

今日子



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