buonitaliaのblog

冬用トマトというのがある。冬に栽培しているビニールハウスのトマトではなく、サンマルツァーノ、とかパキーノとかと同じで、そういう種類のトマトである。

このトマトはこの辺りでは、種を取っておいて次の年の春にまた植えるので、100年近く続けている農家もある。そして植えた時は普通に水をやるのだが、ある程度大きくなると収穫までの3ヶ月一切水をやらない(雨がたくさん降ると腐ってしまう)。

そうしてできたものはミニトマトほどの大きさである。皮はオレンジ色で、水をやっていないのでとても硬い。食べる時は皮をむいて食べる。イタリア語でトマトは”pomodoro”(ポモドーロ)、金のりんごという意味で、昔のトマトはきっとこういう色だったのだろうと想像がつく。

8月の終わりから9月始めに収穫して、日陰に干しておく。食べるのは2、3ヶ月後だ。干しておいたトマトは中が熟成されていて、乾燥トマトと違い、硬くなく、生であるのに味がとても濃い。

地鶏をニンニクとローズマリーで炒めてオリーブの実を入れ、このトマトを少し入れて一時間ほど煮こむとトマトの味がうるさくなく、肉の味が引き立ってものすごく味わい深くなる。

他にイタリア風オムレツを作ったり、ズッキーニと一緒に炒めてパスタに使ったりもする。いずれもたくさん入れてトマトソースにしてしまうのではなく、ちょっといれて素材の味を引き立てるのに使う。

今年は苗を分けてもらったので私も作ってみた。さて何年続くことやら。

今日子



今年は6月からの猛暑が原因で、オリーブの花が実になる前にずいぶん散ってしまった。オリーブオイルは例年の収穫量より60%近く減るだろうと言われている。当然値段も上がってくるわけだが、味の方は濃縮されて格別おいしくなるだろう。

ワインも同じで、ブドウも雨が降らないと量は少ないが味は濃くなり、上質のものができる。今から11月の収穫の新オイルが楽しみだ。

バターや卵の代わりにオリーブオイルを使ったおいしいお菓子や、手軽なピザなど、いろいろなレシピを紹介できたらと思っている。前にフランスで仕事をしているイタリア人の友人が、こちらでビスケットを買い占めているのを見て驚いた。彼女が言うにはフランスには朝食に食べるビスケットが全部バターや卵が入っているので、太るからダメだというのだ。

卵やバターを使わないビスケットなんて、そんなものあるのかと思い、よく見てみると、イタリアにはそういうお菓子がよくあるのだ。オリーブオイルといろいろな香草、乾燥フルーツなどを使ってとてもおいしいお菓子ができるのだ。

じゃあ今まで日本で食べていた、バターと卵が多ければ多いほどおいしいと思っていたお菓子とはなんだったのか、と価値観が180度変わってしまった。

ダイエットにもいいし、アレルギーのある人にも最適なオリーブオイル。健康的でそれでいておいしい、本当にすばらしい食品だと思う。

今日子



今朝、イタリアからのハチミツとオリーブの実の塩漬けが届きました。

ハチミツはラベンダーとタンポポが新しく加わり、アカシア、オレンジ、栗、ヤマモモとあわせて6種類になりました。美味しいですよォ。ティースプーンで少しずつ試食をしました。ラベンダーはアカシアに似て上品で癖がなく、タンポポは独特の香で、ほろ苦い。うーん、タンポポは売れるだろうかと首をかしげ、ラベンダーはみんなが好きだと言うだろうと、重い箱を整理しながら思いこもごもな到着日です。成田の税関を通るまでのやきもきとはまた違った日が始まります。

オリーブの実の塩漬けは期待以上の絶品で、味見をしながら「うーん、ワインが欲しい」と声が出てしまいました。これから、食べ方を考えます。もちろんそのままつまんででよいのですが、他にももっと楽しめそうです。きっとイタリア側から、ああしても美味しい、こんな料理にもと明日あたり、便りが届きそうです。お楽しみに。お近くの方はどうぞ店の方にご試食にお出かけください。

全部で1000キロ近い荷をほどいて整理をしたので、今日は腕が伸びたゴムのようです。店が終わったら、オリーブの実をつまんでワインを開けよう。それではまた。

Nonna



このページのトップヘ