IMG_2085
IMG_2073

イタリアのナス料理の王様。あちらでは
フィレンツェナス、日本では青ナスを使います。


青ナスはオリーブオイルと加熱すると、香り高く
とろけるような舌触りです。普段食べるナスと
異なり、育ちすぎると種が硬くておいしくありません。
切らないとあまりわからないので、確実なのは
生産者から直接購入することです。


この料理はいかに油っこくなく、さっぱり仕上げるかを
大事にしています。ナスを揚げると永遠に油がでてくるので、
少しの油でゆっくり焼きます。(一度に大さじ2杯程度)
最初に青ナス(大)6個を7.8ミリの厚さに切り、塩を
して2,3時間置き、灰汁を抜きます。出た水分を拭いてから
フライパンで両面をきつね色に焼きます。
意外と時間がかかるので、フライパン2つで同時に
焼くとか、32cmのフライパンをひっぱりだしてくるとか、
苦心します。(工夫しないと2時間近くかかる)


トマトソースはミニトマトの皮をむいて、バジルの葉を
入れ、小一時間、水分がなくなるまで煮詰めます。
塩もオイルも入れません。前日に準備すると楽です。
トマトの水分が多いと料理が水っぽくなります。


ここまできたら、ナス、トマトソース、パルメザンチーズの
順に重ねていきます。160度~170度のオーブンで一時間
焼き、半日ほど置きます。食べる時はアルミ箔で蓋を
して、少し温めます。沸騰するほど熱いと味が分かりません。
ナス、トマト、チーズの味が一体となり、唸るおいしさ。


缶詰のトマトやピザ用チーズを使って、普段のナスを揚げたり
レンジでチンしたりすると、それなりのものしかできません。
せっかく作るのだから、友人を呼ぶ時などに気合をいれて
作ります。頑張った分もみんなの笑顔がうれしくなります♪


*写真のオーブンの容器はペルーの焼きものです。
熱の通りがジワジワと入り、15年ほど使っています。
壊れたらどうしよ。