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先日ミラノの出版社HOEPLI(エプリ)から
連絡がありました。10年前に出した和食の本が
ロングセラーで、印税を振り込みました、と。


まさかこの本がこんなに長いことイタリアで
親しまれているなんてうれしい限りです。
2015年にはよく売れたのでソフトカバーから
ハードカバーになって増刷されました。


日本とは出版事情が全く違うので、ちょっと
きいてみました。「イタリアでこの売れ行きは
喜んでいいのでしょうか?」
「もちろんです。大変うれしい結果です!!」
とのお返事が。


今でこそ、しらたきを使ったZEN(禅)パスタとか
不思議な和食もどんどん出てきているけど、
当時は食に超保守的なイタリアでこんなに和食が
受け入れられるとは思っていませんでした。
和食レストランは、たまに奮発して日本人が
懐かしさをかみしめる場所でした。


昨秋行った時は、ローマの古い友人の息子が
ラーメン屋によく行くよ、と教えてくれた。
どんなのがあるかきいたら、カルボナーラ風
ラーメン、だって。


昔イタリアの雑誌に醤油は体に悪い、日本人は
漬物をよく食べるから大腸がんになるなど、
とんでも情報も目にしました。この本は
醤油、味噌、みりん、酒、出汁などを取材して
詳しく書いています。


ミラノに来ることがあったらまた会いましょうと
メールを交わしました。いつかぜひ!