buonitaliaのblog

2003年10月

今日はお昼にあさりのスパゲッティを作った。私の最も好きなパスタの部類に入るのだが、私の住んでいる所は残念ながらあまりおいしい魚がない。

イタリアは日本のようにあまり流通がよくないので山の方はあまりおいしい魚がない。養殖の魚も多い。養殖の魚には狂牛病で問題になった飼料が今でも使われている。

ただでさえ地中海の魚は大味でおいしくないのに、その上養殖の魚だと本当にひどい味だ。イタリアでおいしいなと思うのはアサリ、カラス貝、イカなどだが、南の方でこれらのパスタを食べると、本当に大感激だ。

私のアサリのスパゲッティは研究に研究をかさねたもので、自慢のレシピである。

まずフライパンにニンニクとオリーブオイルをたっぷり入れる(唐辛子を好みで入れる)。ミニトマトを5、6個一緒に入れてじわじわ炒める。アサリは別のなべに白ワインと一緒に入れ、殻が開いたら火を消す。そこからでた煮汁を別の小なべに入れて弱火で30分ほど煮詰める。

最初のフライパンにアサリを入れてイタリアンパセリもたくさん刻んでいれる(ここでは火を通さない)。

スパゲッティが茹であがったら、お湯を切ってすぐに煮詰めておいた煮汁を和える。そしてアサリのフライパンに一緒にいれてよく和える。最後にオリーブオイルをちょっとかける。アサリに火を通し過ぎないこと、オリーブオイルをたくさん使うことなどを頭に入れておく。

そしてこの煮汁がとても重要で、パスタが煮汁を吸ってあさりの味がとても強くなる。食べている間中、アサリとニンニクとオリーブオイルがこんなによくあうものかとしきりに思う。日本のアサリもおいしいので、是非試していただきたい。

今日子



はちみつは体にとても良いと言う。何日か前のイタリアの雑誌にもはちみつについて書いてあった。

それによると、今の季節は栗のはちみつのような色の濃いものが良いという。栗のはちみつにはミネラルやビタミンがより多く含まれており、免疫力をつけるそうだ。

春にはアカシアなどの色の薄いはちみつが浄化を助けるのに良いそうだ。

よくはちみつの食べ方について聞かれるのだが、こちらでの一般的な食べ方は、やはり朝食にパンの上に塗って直接食べるか、お茶(ハーブティー)に入れて飲むかだろう。

他にクレープにつけて食べたり、ケーキを焼くのに少し入れたりといろいろあるが、直接食べることが一番お勧めである(チーズと一緒に食べるのもおいしい)。

風邪が流行ってきているので、免疫力をつけたり、喉の調子をよくしたりするのに、これから毎朝食べてみてはいかがだろうか。

今日子



アブルッツォ州では良質の小麦が採れる。パスタで有名なナポリでは、ほとんどこの州で採れる小麦が使われている。

実際この地域には、いくつかの有名な手工業のパスタの会社がある。こういった手作りパスタは、慣れないとあまりピンとこない。しかし大量生産のパスタに比べてなんといっても歯ごたえがよく、小麦粉の味がよくすることだ。

そして肉をつかったりする味の濃いソースと一緒に食べると、スパゲッティのような細いパスタは味がとんでしまう。オリーブオイルとニンニク、唐辛子とだけで食べるとよく小麦の味がわかる。

次にスパゲッティより太いパスタや、ペンネなどのショートパスタだと、なんといっても歯ごたえが最高で、こってりしたソースにもよく合う。Buon'Italiaでもぜひ扱ってみたい商品だ。

パスタを造る段階での作業も、かなり違う。一番大きな違いは、乾かす時間だ。大量生産のパスタは機械ですぐに乾かしてしまう。比べて手工業のパスタは何日も何日もかけて自然乾燥するので、歯ごたえが一段とよくなる。

大量生産でもDE CECCOのパスタがなぜおいしいと言われているかというと、パスタを乾かすのに他の会社より長く時間をかけているからだ。

今回紅葉のとてもきれいな山を散歩した後、おなかがすいて食べたパスタは格別においしかった。

今日子



アブルッツォ州にある国立自然公園に行ってきた。この公園には自然がたくさん残っていて、標高2000mにもなる山が連なっている。

ここ最近この山には、数が少なくなっていた狼が戻ってきている。この狼はだんだんフランスの山の方まで顔を出し、羊を襲ったりしてフランス人の怒りを買っている。その他古代からいる他の血の混ざっていない熊や、鷲、山猫などもいる。山の中を自由に散歩しているとこれらの動物に出くわすこともあるが、動物の方が怖がりでそう簡単には会えない。

それでも病気や怪我で保護されている動物の療養所などに行ってみると、これらの動物に会える。狼と山猫に会えて感激だった。

この州にはこの州独特の方言があり、ここではまた違うイタリア語だった。まるで違う国に来たようだった。

ローマからでも便利でわかりやすい高速道路があるので、車で2、3時間で行ける。小さいローカル電車もあるので、スキーシーズン以外は楽に行けるだろう。

アブルッツォ州にはホテルがたくさんあるせいか、昔からホテルやレストランのウエイター、ウエイトレスの仕事をする人がとても多い州なのだ。ローマやナポリにも、ここから来て働いているウエイターの人がたくさんいて、ウエイターの産地のようでおもしろい(明日に続く)。

今日子



ウンブリアとトスカーナ地方のパンには塩が入っていない。塩なしのパンなど、塩が入っているパンとそんなに違いがあるのかと思うが、最初に食べたときは”ウ!おいしくない”、と思った。

自分でもこれだけ塩入りパンの味に慣れていたのかと驚いた。昔塩は貴重だったので、貧しい人達はパンには入れなかった、という話もある。しかし他の料理、特に保存用のサラミやソーセージ、生ハムにはこれでもかというほど塩がはいっているので、そうは思えない。逆にこれら塩っ辛いものと一緒にこのパンを食べるとよく合う。

よく考えたら、日本では白いお米は塩を入れないで炊く。イタリア人に白いお米を食べさせると物足りないような顔をするのは、私が塩なしパンを食べた時と同じ反応のようだ。こちらでは白いお米はパスタと同じように、塩をたくさん入れて茹でるからだ。

しかし慣れてみると、塩なしパンは白いご飯と一緒で、噛んでいるとほんのり甘い味がして、かえって小麦粉の味がよくわかる。

うちの近所のパン屋さんは薪のオーブンでパンを焼くのだが、電気やガスのオーブンで焼いた時より周りがバリッとかたい。包丁で切る時いつも苦労するほど硬い。そして中がどっしり柔らかい。日本で食べる食パンのようにフワフワで空気がたくさん入っているのとずいぶん違う。

そして大部分の人が、このまわりの硬い所が好きなのだ。白いところは消化に悪いと言って、わざわざ取り除いて食べない人もいる。白い部分も少ないことが多い。よく60歳以上の人で、パスタまでパンと一緒に食べる人がいる。そういう人は昔から親に「パンと一緒に食べなさい、パンと一緒に食べなさい」と口をすっぱくして言われていたそうだ。

このパンは食卓には欠かせなく、悪天候の時など慌ててパンを買いに走るので、よく売りきれている。パスタやピザよりもパンは重要な位置を占めている。

今日子



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