buonitaliaのblog

2004年01月

一足先にシチリアからのアーティチョークが出回っている。家の周りはよくナポリやシチリアの兄さんが野菜をトラックで売りに来るのだ。

アーティチョークはローマ近辺で2月末から3月にでる季節の野菜だ。ローマからすこし北の私の住んでいるところはもっと遅く、4月以降になる。

ローマ近辺で採れる花が丸くて肉厚のものがアーティチョークの王様と言われている。実際とてもおいしいのだが、よくあるチューリップ型のものもまたおいしい。

特に採れたてのものは炒め煮にするとクリームのように柔らかくておいしい。

あまり日本では馴染みがない変わった野菜だが、まわりについている花びらの部分は硬いので食べない。花びらがやわらかくなるまでのけてしまう。

アクがすごく強いので、レモン水で洗う(手も真っ黒になるのでゴム手袋をした方がよい)。ここまでが下ごしらえである。

私がよく作るのは、ベーコンとアーティチョークのレモン風味のパスタだ。ニンニクとオリーブオイルと4当分したアーティチョークをたっぷり入れ、ベーコンも刻む。レモン汁をカップ半分とミニトマトを5、6個入れて30分から1時間炒める(知人に1時間もガスの前で炒めているのかと聞かれたが、この場合、火を弱火にしてフタをし、時々かき混ぜるだけである)。

あとはペンネなどを茹でてあえるだけだ。アーティチョークのごぼうに似た良い香りと苦味、レモンの酸味とベーコンの脂身がほんとうによくあうすばらしい組み合わせだ。

アーティチョークは血圧を下げるなど健康にもとても良く、繊維もたくさんで本当に美味しい野菜だ。見た目の変な雰囲気とまるで正反対だ。いつもこれを最初に食べてみた人はすごいなと思う。これからの季節、他にもいろいろなレシピを紹介していきたいと思う。

今日子



この頃よく栗の粉はどうやって使うのか、と日本の友人にきかれる。

イタリアでは栗の粉は主にカスタニャッチョというお菓子を焼くのに使う。他にクレープなどにも使うが、もしかしたらフランスなどではいろいろと使われるのかもしれない。

このカスタニャッチョというお菓子は、栗の粉という華やかなおいしそうなニュアンスからはちょっとはずれた地味なお菓子だ。栗の粉500gにオリーブオイルをカップ一杯、水、牛乳少々(入れなくてもよい)をかなりやわらかくなるまで入れてのばす。

砂糖少々(好みで)と干しブドウ、松の実、クルミ、あればオレンジピールを入れる。あとは1cmの厚さになるようてっぱんに流し入れ、上にローズマリーとオイルをかけてオーブンで1時間中火で焼く。

実は売っているのを食べておいしいと思ったことはないが、自分で材料を厳選して作ってみたらおいしかった。売っているのはどうもオリーブオイルがよくないように思う。油臭いのだ。日本人好みのバターと生クリームと卵のたっぷり入ったケーキとは違う、素朴で、干しブドウとオレンジピールと栗の甘味がほんのりとするお菓子だ。

まあイタリアのお菓子はだいたいこういった見た目もあまりよくない、地味なお菓子が多いが、健康にもよいし、アレルギーの子供でも食べられるのでお勧めだと思う。

今日子



この間ローマであった話。あるバールで女性がいつも頼んでいた1500リラのカプッチーノがユーロに変わってから突然1ユーロになっていた。

1500ユーロはだいたい120円くらいで、1ユーロは133円くらい。そして1ユーロは1936リラくらい。突然の値上がりはおかしいと裁判沙汰になり、結局この女性が裁判に勝ったのだ。

ユーロに変わってから突然物価が値上がりして、今やリラの時より30%も物価が高くなっている中で、はじめての勝訴。結局このバールは、ユーロに変わってから2年間来ていたお客が、その間のレシートを持ってきたら、1936リラから1500リラをひいた代金を払わなければならなくなった。

もしこれが今までの2年間であっという間に値段を吊り上げたスーパーや飲食店に適用されれば、どれだけたくさんのお金が消費者にかえってくるのだろう・・・。とりあえず、少しは値上がりに歯止めがかかればいいのだが。

今日子



豆は白インゲン、乾燥ソラマメなどをよく食べる。たくさん煮ておいてペーストにしたりする。

ペーストは豆を塩で煮てミキサーにかけるだけ(生の玉ねぎを一緒にミキサーにかけてもよい)。イタリアンパセリもみじん切りにして混ぜる。できたらパンを切ってペーストをのせ、暖炉の炭火で焼く。そう、豆のペーストのブルスケッタだ。

焼けたら”新オイル”をタラリと多めにかけてそのままかぶりつく。オリーブオイルと豆はなんて相性がいいのだろう。豆の甘味とオリーブオイルの緑の香りがまざってなんともおいしい。油なのに豆をすっきり食べさせる。

パンもこんがり焼けて、薪の香りがうつってさらに香ばしく焼ける。暑い夏にはトマトのブルスケッタもさっぱりしておいしいが、寒い冬には栄養のある豆と濃厚で香りたかいオイルのブルスケッタもとてもいい。

話しは変わるが、最近パルマラットの破産などで首相ベルルスコーニは忙しいはずなのに、20日間姿を見せなかった。何をしているのかと思ったら、サルデニャ島の豪華別荘で顔のしわとり手術をしていたそう。他にダイエットもしてきれいに見せる努力も。

6月の選挙にあわせてだそうだ。さらに誰もそれを責めないから不思議だ。ベルルスコーニ首相は本気で自分の髪の毛が少ないことを気に病んでいて、雑誌の写真の髪をずいぶん多めに偽造している(すごく不自然)。

背が低いことが一番のコンプレックスで、彼の靴は見た目は普通だが、中に2、3cm背を高く見せる工夫がしてある。議員と写真を撮るときに2、3度爪先立ちしていたこともあるという。もし日本で小泉首相がこんなことをしていたらと想像してほしい。

ベルルスコーニ首相は、ローマ建国のストーリーで有名な狼に育てられた兄弟ロモロとレモのことを、公式の場でロモロと”レモロ”と言って大失笑をかったこともある。こんな人が首相で本当に大丈夫なのか。しかしベルルスコーニ首相はおばさんに人気があるんだよね・・・。

今日子



昨日のニュースでは、ミスタードーナツのポタージュスープに虫が見つかったとあった。アスパラの先端についている虫だそうだ。

これを読んで私もこの虫はよく知っている!と思った。買ってきたアスパラを洗ってリゾットにしたのだが、さあできた、食べようと思ってよく見ると、リゾットの中に細い線のような点々がある。

それもたくさん入っている。本当によく見ないと気がつかないのだが、虫だった。せっかく出来たアツアツのリゾットを全部捨てる羽目になった。

その虫はよくアスパラの先端の中の方に入りこんでいて、洗っても洗ってもでてくる。収穫の時期によって虫がつくことがあるそうで、それがあってから店でアスパラを買うのはやめてしまった。家でアスパラの根を植えて、生えてきたらすぐに採って食べる。

たぶん薬をたくさん撒いたら虫もつかないだろうが、それもちょっと困る。先端を食べないようにする意見もあるそうだが、それではアスパラの一番のおいしい所を捨てることになる。

他にもイタリアで食品に虫がついていたことは数えきれないほどある。サラダなどはレストランでも虫が入っていることもあるし(あまりよく洗わないらしい)、唐辛子を市場で買って中を開けると、フワーッとたくさんの蛾が飛び出したとか、小麦粉をふるいにかけたら中から虫がザックザクなどなど。

他に気をつけなければならないのは、ポルチーニ茸だ。ごちそうなのに、せっかく買ってきたのを全部捨てたことがある。しょっ中うじ虫のようなのがたくさんついている。

結婚式ででたポルチーニ茸の手打ちパスタをじーっと見ていると、うじ虫がたくさん入っていた。まわりを見ると皆気がつかないで食べている。この場で虫が入っていると言って場を盛り下げてはいけないと思い、なんで食べないのかと聞かれても言葉を濁した。

後で2、3人に言ったら皆食べてしまったようで、恨めしそうな目で見られた。最後まで言わない方がよかったようだ。

日本にいるときは食品に虫がついていることなど滅多になかったが、やはりイタリアではしょっ中ある。あまり農薬を使ってない証拠かもしれないが、食品によっては私は必ず気をつけるようにしている。みなさんもイタリアに行った時はこれらの食品にはご注意です。

今日子



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