buonitaliaのblog

2004年07月

うちの畑で今年初めてのトマトが採れた。やはりトマトは夏野菜の主役だ。もぎ採ったときの濃い緑の香りがたまらない。

今日採れたのはシチリア産のパキーノというトマトだ。これは生で食べてもソースにしてもおいしい、中くらいの大きさのトマトだ。中を半分にしてみると、種の部屋が2つしかない。ミニトマトの種類だが、ミニトマトのように人工的な味ではなく、甘みプラス野性的な香りが魅力だ。

今日はこのトマトを1センチ角に刻んでオリーブオイルと塩、バジリコとニンニク(半分に切る)で和えてパンにのせて食べることにした。パンは薪で焼いた塩なしパンで、周りはバリバリに固く、中はキメの荒いパンだ。

食べるとパンにトマトの甘い汁とオイルがつかってヒタヒタのジルジルになっている。口に入れるとジュワッとしてたまらなくおいしい。そしてトマトの甘みとバジリコがアクセントになってシャキッとなり、パンの周りの固い所がカリカリとして、一口で何種類もの味が楽しめるのだ。やはりこの食べ方は、塩なしバリバリパンならではの、水分に強いパンでなければだめだろう。

1日の終わりでお腹がすいている時にこれを食べると、のどが乾いて暑い時にぐぐっとビールを飲むような、なんともいえない満足感がある。たかがブルスケッタだが、やはり材料がそろった時のこの組み合せは最強なのだ。これからしばらくトマトが採れる間続く。

今日子



暑い時に食欲のわくパスタのレシピ。畑にある夏野菜で、トマト4、5個、ズッキーニ1本、ニンジン1本、ピーマン1個(できれば赤、黄)、などをミキサーにかける。バジリコ、タイム、オレガノなどの香草(生でも乾燥のでも)とアンチョビ2、3本、ペペロンチーノ、オリーブオイル、塩を入れてさらにミキサーにかける。ニンニクは潰し器で潰したものを小さじ一杯程入れる。お好きなら一かけ全部入れてもいいだろう。

これで出来上がりだ。ガスパチョ風のソースで、他にキュウリやセロリなどをお好みで入れてもいいだろう。さっぱりしていてスパイシーで、すっきり食べられる。パスタは太めのスパゲッティ12番などか、ペンネなどのショートパスタがよいだろう。日本風にできたソースを冷蔵庫に入れて冷たくし、茹でたパスタも冷製にしてもよい。栄養をつけたければパルメザンチーズを上にかけてもよい。野菜が水っぽい場合は、パスタを和えた時に水をすって膨張した感じになってしまうので少し水を捨てた方がよい。

この間店のお客さんにアンチョビをパスタに入れたのだけれど、ちっとも味がしなくて大量にいれちゃったわよ、と言われた。

アンチョビは様々なパスタのソースに2、3本、多いときで5本くらい入れるが、そんなにものすごくアンチョビの味のソースになるわけではない。ソースに入れるときは、あくまでもソースの味に深みをだすという意味で使う。化学調味料や固形や粉末のブイヨンを使わなくても十分に豊かな味になるのだ。

今日子



3日前から親戚が遊びに来ている。1歳になる赤ちゃんがいるのだが、母親が離乳食を作っている時に、今日子、コンブってしっている?ときいてきた。

コンブ?昆布のこと?もちろん、知っているよ。日本食には欠かせない食材だもの、というとどうやって使うのか教えてくれと言う。なんでも、昆布はレンズ豆と一緒に煮ると鉄分の吸収がもっとよくなるので赤ちゃんにとても良いと小児科の先生に言われたそうだ。そこで自然食品店で売っている昆布を買ってきて作ってみたが、苦くてまずくて作った物は捨ててしまったと言う。

レンズ豆と昆布なんて思いもよらない組み合せだが、大豆と昆布と一緒に煮ると確かにおいしいから、試してみることにした。まずレンズ豆と一緒に水に浸してやわらかくし、一緒に煮てみた(赤ちゃん用は何も入れない)。ニンニクとオリーブオイル、セロリと人参を小さめに切って一緒に炒める。

その後一緒にレンズ豆と昆布を中にいれ、約1時間、柔らかくなるまで煮る。できたらミキサーにかけてポタージュのようにし、食べる時にオリーブオイルをかけて食べる。

肝心の味の方は、昆布の旨味がでていてすばらしくおいしかった。これにはびっくりだ。イタリア料理に昆布が合うとは!普通はダシになるものは何も入れないのだが、昆布だとあまり主張はないのにフワリとやさしい豊かな味になっていた。

母親の話だと、昆布を水に戻さなかったことと、大量に入れすぎたそうで、それで苦みがでてしまったのではないかと言っていた。日本のオリジナル食品とイタリア食品が一緒になってお互い満足度が大きかった。

今日子



ズッキーニは何の手入れもいらない、夏中どんどん育つ楽な野菜だ。しかし畑で自分で作るようになってから、普通店で売っているキュウリよりちょっと太いくらいの大きさ以外のも食べるようになった。

最初見た時驚いたのだが、いつも見ている大きさのズッキーニは2、3日たつとヘチマのように大きくなっている。もっと大きくなると皮が硬くなって中の種も大きくなっている。

こんなに大きいのはもう食べてもおいしくないのかと思っていたら、そうでもないことがわかった。

大きくなったズッキーニはちょうど瓜や冬瓜のような感じだ。気がつかないうちに大きくなっていることもよくあるので、そういうときは一口大かもっと大きめに切ってジャガイモと一緒に炒め煮にする。オレガノなどの香草も一緒に入れ、ニンニクとオリーブオイルで1時間程蓋をして煮る。水分が少なければ水も少しいれる。

するとスープまではいかないが、柔らかい野菜の煮物のようなものができる。サッパリしていて優しい味で、食欲のないときやお腹の調子の悪い時にもよい。

他にはズッキーニを縦半分に切って大きくなった種を除き、ターキー(または鶏肉)のひき肉と生のバジリコなどの香草、卵を混ぜ、種を除いた溝に詰めてオーブンで焼いてもおいしい。ズッキーニはオーブンで焼くと香ばしくて柔らかくなるので、白身のひき肉との相性もばっちりだ。

ズッキーニの料理は定番のパスタやリゾット、子牛のひき肉の肉詰め以外にも様々なレシピがあり、本当にすばらしい野菜だとつくづく感謝する。

今日子



昨日はニュースでイタリアが世界一きれいな国だときいた。世界一文化遺産の多い国だそうで、そんな国に住めてうれしいことだ。

畑のインゲンが収穫の時期を迎えた。インゲンはあまり大きくならないうちに収穫する。そのまま蒸して食べることも多いが、その場合はオリーブオイルとレモン汁、メントゥッチャ、(ミントの葉)塩を適量入れて食べる。ただそれだけだがとてもおいしい。

他には特製のパスタを作ることもよくある。これは夫が元イタリア大統領サンドロ・ピエトリーニ(故)のお抱えシェフにインタビューした時にきいたレシピだ。彼はボリューム満点のパスタが好きだったが、健康上控えなければならなかったので考えだしたレシピだそうだ。

作り方は簡単だ。インゲン300gをやわらかく蒸す。柔らかくなったインゲン、オリーブオイル大さじ3杯、塩、レモン汁とレモンの皮をチーズおろしで削ったもの(1個分)、卵黄1個、パルメザンチーズを半カップ、香草(タイム、オレガノ、ミントなどをお好みで)をすべてミキサーにかける。

ペースト状になるくらいにし、もし固すぎたら少しインゲンを蒸した汁を入れる。

これを太めのスパゲッティかペンネなどのショートパスタに和えて食べる。ちょっと変わっているかもしれないが、食べてみるとレモンでサッパリ、卵とチーズで栄養たっぷりで本当においしい。

野菜をたくさん食べることになるし、それにしては濃厚なソースなので満足度も大きい。お好みでペペロンチーノを少し混ぜても良いし、子供も以外と好きなので、夏のおすすめパスタだ。

今日子



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