buonitaliaのblog

2017年12月

写真は大好きな友人が贈ってくれたお花です。

 

今年はイタリアの記録的猛暑でオリーブの木にとっては

難しい年となりましたが、猛暑に耐えて残った実がおいしい

オリーブオイルとなって阿佐ヶ谷に届きました。

 

私自身は、応援していただき、親身になってくれる人たちの

気持ちが心にしみる一年となりました。これからも皆さまの

お役に立てるよう頑張っていきたいと存じます。良いお年を

お過ごしください。来年もどうぞよろしくお願い致します。



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近頃日本でも鶏胸肉の需要が高まっているとか。鶏胸肉、
さっぱりしていておいしいですよね。パサパサするから
嫌がる人もいるけど、胸肉のさっぱり感と、ポルチーニ茸の...
濃厚なトロミでお肉はしっとり。大人にうれしい肉料理です。



ポルチーニ茸は乾燥のそんなにきれいでないものでよいです。
枚数を数えられるきれいすぎるやつは観光客用、ということで・・・。
20gをカップ1杯半くらいの水につけて1時間ほど置きます。


砂や葉っぱなどがついているので、一枚一枚きれいに戻し汁の
なかで洗い、戻し汁とわけます。戻し汁はこし器でこして、
下の方に沈んだ砂は捨てます。



鶏胸肉は皮を除き、2枚を薄めの削ぎ切りにして、塩をしたら
小麦粉をまぶします。オリーブオイルをフライパンに半カップほど
入れ、鶏胸肉を並べて中火で両面がきつね色になるまで焼きます。


そこに白ワインをシャバーッと入れ、ポルチーニ茸と戻し汁も
入れて煮立てます。塩を一つまみ入れ、とろみがついてきたら
出来上がりです。



まだクリスマスのメニューが決まっていない方、お料理と
お皿、テーブルクロス、紙ナプキンの色も合わせた演出で、
ちょっと豪華なディナーはいかがでしょう。


ポルチーニ茸のリゾットも作って、ポルチーニづくしなんて最高かも。

*炒める時は、去年搾ったオリーブオイルを使用しています。
 オリーブオイルは料理をおいしくする魔法のソースだと
 思って下さいね。

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クリスマスが近くなると、教会の讃美歌を思い出します。
ジングルベルより身近です。 “Les Anges dans nos campagnes” は
1800年代のフランスの讃美歌。わりと新しいですね。日本語名は
「荒野の果てに」とか「君なるイエスがあれましぬ」。

 

天使が空から降りてきて、イスラエルの救い主誕生を歌う歌。どうして
カトリックの歌にイスラエルの救世主が出てくるのかシルヴィオに
尋ねたら、カトリックは新約聖書を作る際に旧約聖書も一部取り入れて
いて、特に不思議はないそう。ユダヤ教は新約聖書を認めていないので、
その反対はないのだとか。


シルヴィオは司祭になるための学校を出ているので尋ねるともっと
詳しく教えてくれます。

 

昔彼とローマのアヴェンティーノの丘にあるサンタ サビーナ教会で
讃美歌を聴いたことがあります。それから教会の音楽が大好きに
なりました。静かなクリスマスの夜でした。
夕食のあと自転車に乗って丘の上へ。坂道をひたすら登って、
ひんやりとした寒さも教会についた頃には汗をかくほどに。
建物の音響や雰囲気と相まって西洋音楽が宗教と密接していることを
実感しました。


この歌のお気に入り動画。ソリスタの声に感動。
https://www.youtube.com/watch?v=pAtRA8RUg2s  



① Gli angeli della nostra campagna
  hanno intonato (cantato) l'inno dei cieli
  e l'eco delle nostra montagne
  ripete quel canto melodioso
  Gloria a Dio nell'alto dei cieli (latino).

② Pastori uscite dalle vostre capanne
  Venite ad unirvi al loro concerto
  che le vostre dolci zampogne
  facciano risuonare la musica nell'aria
  gloria in excelsis ecc
   Gloria a Dio nell'alto dei cieli (latino).

③ Loro (gli angeli) annunciano la nascita
  del liberatore di Israele
  e pieni di riconoscenza
  cantano in questo giorno solenne.
  Gloria a Dio nell'alto dei cieli (latino).

イタリア語に訳すとこんな風です。Silvio Piersanti訳

トスカーナのお料理です。普通のミネストローネと違う
ところは、トスカーナの塩なしパンをトーストして、
野菜と一緒に煮込んであるところです。黒キャベツが
なかったので、普通のキャベツで代用し、トスカーナ豆が
なかったのでひよこ豆で代用しています。

 

先日焼いた塩なしパンが硬くなっていたので作りました。
ウンブリア、トスカーナは塩が入っていないパンが主食で、
このパンをよくトーストすると独特の香ばしく甘い香りが
します。煮込んだ野菜と豆に入れてさらにまた煮込みます。 
全部で4時間くらいかな。リボッリータはもう一度煮た、
という意味です。

 

次の日にはもっとおいしくなっています。トスカーナに
行ったら必ず食べるお料理で、外ご飯が続いた時にホッと
する一皿だったり、友人宅でその人のおうちの味を
いただけるともっとうれしいお料理です。
これまた地味に見えますが、私の周りのイタリア人は
みんな大好きです。

 

先日「ねじ曲げられた「イタリア料理」」ファブリツィオ 
グラッセッリ(著)という光文社新書を読みました。
日本で食べるいわゆるイタリアンとイタリア人が普段
食べているお料理がいかに異なるかが書いてあって、
とても面白かったです。

 

野菜や豆からでる味とパンの味、今日みたいな寒い日に、
芯から温まります。


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お歳暮がひと段落してほっと一息。受け取った方々が
搾りたてオリーブオイルを楽しんでいただけるといいです。

 

写真はひよこ豆のスープです。最近阿佐ヶ谷は東南アジアの人々をよくみかけるようになりました。店の近くに豆や
スパイスを売っているお店ができて、時々利用しています。
こちらのひよこ豆、とても良い豆です。


ウンブリアの友人の農家が栽培して干していたのと同じ味。
日本でなかなかおいしいひよこ豆が見つからなかった問題が
解決。スパイスも香り高くてすごいです。 


あと外国サイズで値段も良心的です。日本の食品がどんどん
少量で割高になっていくな~と日々感じているのでうれしい。

 

冷蔵庫に何もない時など、戸棚に入っているととても
重宝します。ひよこ豆は水につけて一晩おきます。 
朝起きたら息子のお弁当を作っている最中に火をつけて
煮ます。 1時間半くらいで柔らかくなるので、塩で
味付けします。

 

お昼時に再登場。別の鍋にオリーブオイルを入れ、ローズ
マリーを弱火で炒め、皮をむいたミニトマトを数える
ほど、アンチョビを入れてしばらく炒めます。


香りがでてきたら、煮たひよこ豆を煮汁ごと入れて、
ふたをして20分くらいコトコト弱火にかけます。煮えたら
ブレンダーとかミキサーでかくはんしてクリーム状にし、
茹でたパスタを入れて出来上がり。新物のオリーブオイルを
まわしかけると香りが引き立ちます。
豆の煮汁とパスタの茹で汁で柔らかさを調節するのがコツです。


生クリームなどの乳製品が入ってなくても、豆を
ミキサーにかけるとなんてなめらかなクリーム状になる
ことでしょう。見た目は地味ですが、お豆っておいしい
なあと一息つけるお料理です。


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