buonitaliaのblog

2018年09月

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4人分でピーマン16個、坊ちゃんかぼちゃ(中)1個です。
かぼちゃが甘いけど、ピーマンのほろ苦さと相まって、
だんだんうんざりしてきません。


かぼちゃとピーマンは種を取り除いて30分以上蒸します。
ピーマンの色がモスグリーンになり、やわらか~くなる
のが大事です。

かぼちゃは蒸してから皮を取り除き、白ワインと
オリーブオイル、塩少々を入れてブレンダーでピュレ状に
します。


オーブン皿にオリーブオイルを入れ、ピーマンとかぼちゃを
交互に重ね、パルメザンチーズ、オリーブオイルをかけて
180度のオーブンで30分、160度に下げて15分焼きました。
じっくりじっくり焼くのも大事です。


かぼちゃとピーマンがフワッフワで、パルメザンチーズが
香ばしくパリッと焼けて、美味!かぼちゃに生クリームやら
牛乳やら入れない方が、あっさりしてくどくなりません。
ピーマンのえぐみが消えて、子供でも食べやすいです。

いかにくどくせず、良く加熱して野菜同士の旨味を引き出し、
オリーブオイルでまとめあげるか。これで野菜をたくさん
食べてます。

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モリンガの木。頂いた種を去年植えたら、
芽がでてみるみる大きくなって、冬にあっという間に
枯れてしまいました。もうダメかと思っていたら、
6月くらいにまた芽を出して、こんなに大きくなりました。

別名ワサビノキ。スーパーフードと言われて
最近よく自然食品店などで見かけます。葉も
種子も食べられ、栄養価が非常に高いのだそう。
種子からオイルも採れるそうです。

西アフリカなどで飢餓対策として植えることを
推奨しているそうです。


これおいしいのかなー。食べてみようと思いつつ、
まだ試していません。

天気が悪いと料理の写真がきれいに撮れなくて
やきもき。明日は晴れるといいな!



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サワードゥからのパン作りをしている方から
頂いたパンです。今回はイタリアの小麦粉“00”
使用のパン。前回のフランス小麦粉とはまったく
違う仕上がりです。“00”は粘りが少なく手触りも
明らかに感触が違います。

日本の薄力粉はしっとりきめ細かなのに対して
軟質小麦“00”は水分を含みにくくガサガサした
手触りです。パンもニョッキも手打ちパスタも
粘りが少ないのを好みます。

粘りが少ないとボソボソした食感になるけれど、
強力粉のように水分(唾液)を含んだとたんに
硬くゴムのようになりません。

ゴムッぽいのをチューインガムとかゴンモーゾと
表現し、あまり良い意味では使われません。
慣れると小麦の風味が効いてとてもおいしいです。

パンや焼き菓子は焼いたらラップやビニールで
密封せず、布と茶色い紙袋に入れます。
湿気が多い国から来た私がとにかくラップでなんでも
くるもうとするのに対し、カラカラに乾燥した国の
人がなんでもくるまず放置しているのが不思議でした。
炊いたご飯がカピカピになっちゃいけないから、その
習慣だったかも。湿気はカビの原因だから、彼らは
カビに気をつけてのことだとだんだんわかりました。
(だんだん分かることって多いですね)


パンにドカッと分厚く切ったトマトをのせて、塩と
オリーブオイルをかけて食べます。オリーブオイルが
あると、普通のトマトが大変身。こういうの、よく
子供のおやつに食べさせてました。


ハイジのパンも、デンマーク滞在中友人に作って
もらった、バベットの晩餐会にでてくる黒パンの
ビール煮も、街中でハヤブサにフンをかけられても
めげずに食べたアルタムーラの感動のパンも、そして
毎日食べたウンブリアの塩なしパンも、みんな
その土地で採れた小麦粉を使っています。
おいしくて物語があって、パンは魅力満載。
おいしいパンをありがとう!

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ニョッキを作りました!ニョッキはパスタやお米に
比べてお腹に残らず、サラッとしているので、たまに
作ります。


ジャガイモ選びが一番大事です。
日本ではきたあかりを主に使っています。粉っぽい男爵が
ぴったりのはずですが、日本のはいまいち芋の甘みが
感じられない気がします。メークインのように粘り気が
あるとこすのに向きません。きたあかりは冷めると多少
粘るので、アツアツのうちにこすことしにしています。
そのためにジャガイモは皮をむいてから蒸しています。
別に皮のまま茹でなくてもいいや、水っぽくなるし。
専用のこし器もあるけれど、粗めのザルで十分です。


もうひとつのコツは薄力粉の量。ジャガイモとの割合が
半々くらいだと、ゴムッぽい食感になってしまい
ジャガイモの味もしません。こしたジャガイモ1kgにつき、
200g~250gです。これ以上粉が必要な場合、ジャガイモが
適していないと思った方が良いです。
粉はさっくり混ぜて揉みこまず、なるべく粘らないように
ひとつにまとめます。


今日はゴルゴンゾーラで和えました。牛乳少々と
パルメザンチーズ、小すり鉢で擦った唐辛子、
生のセージの葉を入れて湯せんで溶かします。
茹でたニョッキを和えて出来上がり。


唐辛子がかすかにピリッとして、炒めた辛さとは
違う良さがでます。ゴルゴンゾーラは脂肪分も
多いので、バターや生クリームなど足すとくどくて
味がボケます。脂肪分や油分は何もかも足さずに
調節しましょう。ニョッキはなんか、幸せな気分に
なる料理です♪

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10日前に作った野菜のブロード。残ったスープは
瓶に入れて冷蔵庫で保存します。結構保ちます。
冷蔵庫には鶏ガラスープや和の出汁、めんつゆ、
野菜のブロードを瓶でストックしています。和食、
中華、イタリア料理をいつでも気ままに作れて
便利です。


私はこのパスタ入り野菜のブロードが大好きだ。
今までに覚えたイタリア料理の中でも自分に
とって一番大事。生ハム作りも100種類のトマト
ソースもとびきり美味しいカルボナーラ、全ての
料理の原点です。


この料理は元々お金を払って外で食べるものではない。
家で母親が小さい子供に作るところからはじまり、
大人になってからも、体の調子を整える時、肉料理
などと一緒に、年をとってから、寝たきりになった
人も、ずっと家で食べ続ける。お客さんを招待した
時には出さない、極めて内々の存在。


野菜の出汁と塩だけのスープにパスタを入れて
茹でることで、デンプン質が広がり、味に丸みが
出る。もちろん、パスタの代わりにお米でも。
パスタは少々茹で過ぎの方がおいしくて消化にも
良い。スープ用がなければスパゲッティを2cm弱に
折って活用します。


このスープにキャベツやにんじん、ジャガイモや
ズッキーニなど季節の野菜を入れてコトコト煮たら、
さぞや立派な野菜スープが出来上がるでしょう。
和の出汁をきちんととり、吸物やみそ汁、煮ものに
活用していくのと同じだ。


ウンブリアの田舎で日本が懐かしくなった時、
どうしても和食が食べたくてたまらなくなった時、
このスープを食べると不思議と気持ちが楽になる
のでした。どんなにおいしいカルボナーラでも
そうはならなかったでしょう。出汁と米食の日本人に
どこか通じるものがありました。


日本で暮らす今は、イタリアが懐かしくなると
このスープを食べて心のよりどころにします。
どっちの国でも効く万能スープ。
ギリシャ語のnostos(故郷)とalgos(心の痛み)を
組み合わせてできた言葉「ノスタルジア」の
スープです。みなさんの元気の素の一品はどんな
でしょう。

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