buonitaliaのblog

2020年12月

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今年もあとわずか。コロナで大変な一年でした。
航空便が減ったため、運賃は1.5倍から2倍。
なんとしても値上げせずに頑張りたいです。

今年はブオーノイタリア20周年。始めて何年かして、
「いや~よくがんばりましたね。1年でつぶれると噂
してました」と大手商社の方がにこにこしてやってきました。

母も私も輸入、商売ともにド素人。なんとかやってこられた
のは、このオリーブオイルを好きになって下さったお客様と
一生懸命オイルを搾って送ってくれるマッシモさんのおかげです。

なにしろイタリアは日本の常識がまったく通じません。
赤のフェラーリを注文したら黄色が届いたと憤慨する
日本人の話をきいたこともありました。そりゃあ
怒りますよね。

ところがマッシモさんは一緒に仕事をしたら、箱に
貼るガムテープが少しでもゆがんだりしわになるのが
嫌で仕方がなく、ピシッと細やかでその正確さに舌を
巻きました。期日も内容もいつもきちんと守ってくれます。
ありがたいことにはちみつのカルロさんもそういう方。

本日の写真:
聖人ロクスは伝染病患者を看病しながら旅をしたことから
伝染病の守護聖人と言われます。自身もペストに倒れたところ、
犬が毎日パンを運んで食べさせたそう。今日はそんな
イメージでパンを焼いてみました。オリーブの木は平和の
象徴です。

早くコロナが収まるよう願っています。今年も
ありがとうございました。来年もどうぞよろしく
お願い致します。

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牛すね肉の煮込みです。今日は香草とトマト
たっぷり。

トマトはパッサータという瓶詰裏ごしトマトと、
生のトマトを使っています。赤ワイン、セロリ、
イタリアンパセリ、セージ、月桂樹、にんじん、
たまねぎ、にんにく、黒粒胡椒、塩。
あ、オリーブオイル。

そういえばイタリア料理で玉ねぎをこげ茶色まで
じっくり炒めるのってあまりききません。使っても
さらっと炒めて煮込むか、丸ごと煮て香りだけで
食べないか。たぶん肉やトマト、ワインなど
他の素材の味が濃いから必要ないのか。
よく聞くのは重くならないようにとのこと。
気候なども食べ物の好みに影響してると思います。

どっちにしても硬い部位をゆっくり煮込んで柔らかく
なった肉料理は食べやすくて大好きです。今日は
鍋ごとオーブンに入れ、最初160℃であと140℃
ぐらいで3時間近く煮込みました。

煮込み料理は一日置いた方がおいしくなるので、
我慢して待ちます。肉が柔らかくなってトマトソースも
香草の香りがいっぱいで、あ~イタリアの味だ。
もうすぐクリスマスです!

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ちょっと前に作ったモストコット。
山ぶどうを搾って残った搾りかすをパッサ
トゥットでさらに濾し、ジャムを作って
おきました。

このジャムと削ったチョコレート、
くるみを混ぜた詰め物のクロスタータです。

山ブドウのジャムは赤ワインみたいな味で、
そこにチョコレートが加わると、レーズンチョコを
複雑にしたような大人っぽい味になります。
大人っぽい味だけど、イタリアの子供たちは普通に
食べていてへーって思います。

生地はいつものクロスタータの生地で、バター75gに
小麦粉220g、きび糖30g、卵黄1個、それに
ベーキングパウダー小さじ半分、白ワイン、水で
丁度良い硬さに生地をまとめています。

くるみとヘーゼルナッツ、今年採れたのが入荷しています。
ナッツも採れたてが一番です。ブドウ、ナッツ、ワイン、
オリーブオイル、どれも秋からクリスマスを迎える感じが
あふれていてワクワクします。



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搾りたてのオリーブオイル、楽しんで
いただけてますか?
搾りたてのオリーブオイルはどんな食べ方を
したらよいのでしょうか。

一番多いのはブルスケッタですが、他には?
イタリアの一般的な楽しみ方は、やはり前回
お伝えしたような野菜スープや、豆とよく
組み合わせます。レンズ豆やひよこ豆、白いんげん豆
などなど。植物と一緒に食べると、オイルのアロマの
芳香が際立ちます。

ウンブリアはレンズ豆の産地です。アペニン山脈の
小粒のレンズ豆は最高級と言われています。
(最近母を訪ねて三千里の原作タイトルはアペニン山脈から
アンデス山脈へ、だと知ってびっくり!)

豆は主食ともメインともつかないような食べ方を
します。豪華な食卓とは違いますが、家族やごく
親しい知人とゆっくり煮た豆のスープに、搾りたての
オリーブオイルをかけて大事に食べます。じんわり
滋味深い豆。

農家では夏の終わりに採れた豆を庭先で干して乾燥させ、
オリーブオイルを収穫して搾る時期に食べごろになります。
寒い冬を乗り切るための食事。
私たちの体を作る普段の食事を大事にしたいと
思って、農家のオリーブオイル(オーリオ デル
コンタディーノ)と名付けたのを思い出しました。

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新しいオリーブオイルが入荷する前後は
残業続き、休日も準備に追われます。

そんな時、野菜のスープを飲むと体の底から
あったまり、ホッとします。
今日はカブとにんじん、ミニトマト、小さい
ジャガイモ1個、ネギのスープです。
冷蔵庫にある野菜なんでもいいのですが、
最近はカブとにんじんがよく届くので
よく作ります。(買い物に行く時間があまり
ないのと、野菜は重たいのでベースになる
野菜を届けてもらっています)

皮を剥いて切って塩、オリーブオイルを入れて
蓋をし、一番弱い火で1時間くらい煮るだけです。
その1時間の間に洗濯物を干したり掃除したり
お風呂に入ったり用事を済ませます。20分くらい
して野菜の汁がにじみ出てきたら(野菜が汗をかくと
いいます)
コップ三分の1ほど水を足します。これを1時間の
間にあと2回ほど。

あとはブレンダーにかけて出来上がり。余裕がある時は
濾してよりなめらかに。食べる時にまたオリーブオイルを
回しかけます。
新しいオリーブオイルはスープにかけると、辛味や
風味がパーッと広がっておいしくて面白いです。
胡椒いらないピリッと感。疲れた時ほど、簡単でよいので
自分で消化の良いものを作るのを続けています。

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