buonitaliaのblog

2021年01月

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今年もパンペパート作っています!

去年から材料を吟味して手作りし、準備してきました。
このお菓子、18種類の食材を使っています。
2週間かけて作るオレンジピール、10㎏の
山ぶどうを長時間かけて半分以下に煮詰める
モストコット、胡椒やナツメグ、シナモンなどのスパイス、
イタリアから直接仕入れる地元のチョコレート、
イタリア産のオーガニックナッツや天然はちみつなどなど
てんこ盛りです。

16世紀からウンブリア州の村で作り継がれている
クリスマス菓子です。ドライフルーツやナッツ、スパイスは
当時とても貴重で崇高な食材だったので、それを全部
使ってお祝いのお菓子にしたのですね。ヨーロッパは
いかに中東の食文化の影響が大きいか実感します。

そしてこれだけの材料、高品質のものをそろえるのは
とても大変なので、村の各家庭で作られているのが
一番おいしいなと思います。
このレベルを維持して大量生産するのは難しい。

今日は一日中アーモンドの皮むき、今日は歯が折れそうに
硬いチョコレートを包丁で丁寧に削り、今日はピールを刻んで、
さあオーブンで焼きます。あ、ブオーノイタリアのナッツと
アカシアの天然はちみつを大量に使っています♪

無事作れてホッとしました。手伝ってくれた友人に
大感謝です!2月1日から期間限定で販売開始です。
店頭、お電話でご注文受け付けています!

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モロッコのムスンメン。クレープとパイを合わせた
ようなパンっていうんですかね。

セモリナ粉100gと00粉100gを半々に塩ひとつまみ、
水340gで10分くらいよくこねます。20分置いてまた
5分ほどこねて2時間休ませると、グルテンがよく出て
伸びます。(イースト菌を入れる場合もあります)

溶かしバターと菜種油を混ぜて溶かし、つるつるした台、
生地、手に塗って生地を透けるほどうすーく伸ばして
いきます。また溶かしバターを塗ってセモリナ粉少量を
散らし、折った表面にも溶かしバターとセモリナ粉を
つけながら三つ折り、また三つ折りでたたみます。

四角くなったら、また手で少し伸ばしてフライパンで表面が
こんがりするまで焼きます。
ちぎると生地が層になっていて、ぱりぱりさくさくふわーっと
しています。

半分は好きな栗のはちみつをつけて食べるとバターの風味と
はちみつがたまらないおいしさです。
もう半分はひき肉とピーマン、玉ねぎを炒めて塩コショウした
具を詰めて焼き、どちらもあっという間に食べてしまいました。

中東にはどこの国も生地に油を塗って作るパイがあり、
アルバニアのパイもよくつくります。そちらは好みでオリーブ
オイルを使っています。油があるから発展した小麦粉料理。
作るのも楽しく、食べるのもおいしく。

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ハリラスープです。
私の暮らしていたウンブリアの農村には意外なことに
20か国ぐらいの様々な国の人が暮らしています。息子の
幼馴染のサラくんのところでモロッコのスープを教えてもらい
ました。そういえばフランスの友人もモロッコ料理好きで、
クスクスなどもよく食べます。

今日は肉を入れず、ひよこ豆とレンズ豆を使います。
ひよこ豆のゆで汁を一緒に使うと、豆の風味豊かな
スープに。(肉を入れる場合牛肉か羊肉)

ひよこ豆は別の日に水でもどして煮ておくと冷蔵庫で
何日も保存可能で便利です。

紫玉ねぎをたっぷりのオリーブオイルで炒め、セロリ、
パセリの葉を刻み、ターメリック、パプリカパウダーと一緒に
炒めます。ショウガはパウダーを使うことも多いけど、日本だと
生のショウガの方が家にあるかしら。刻まず丸ごと入れると
主張しすぎません。

生のトマト3個を皮を剥いてピューレ状にし、トマトペースト、
煮たひよこ豆、洗ったレンズ豆を入れ、豆が柔らかくなるまで
コトコト1時間ほど煮ます。そこに水で溶いた小麦粉を入れ、
塩で味付けし、またしばらく煮たら出来上がり。最後にレモン汁を
少々入れます。

スープのとろみは後で水を足して、調整できるので、水の量を
ヒタヒタくらいにして、最後の方で決めるとよいと思います。

たくさん作って、食べる分だけ小鍋に入れ、極細スパゲッティを
細かく折って一緒に煮たり、米を入れて煮込んだりして、変化を
楽しみます。(米やパスタを煮て保存するとあまり日持ちしません)

じっくりゆっくり煮込んだ具沢山スープ、ふつふつと煮ている時から
幸せな気分になり、食べると温まってホッとします。


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皆さまお正月はゆっくりされましたか?
私は今年おせち料理を作らず、餅だけついて
お雑煮ばかり食べておりました。お雑煮は消化に
よくてありがたいです。

ウンブリアでは寒い冬に肉の入ったどっしりタイプの
トマトソースをよく作ります。夏は生のトマトを使って
あっさりさわやかなソースを楽しみ、冬の間は瓶詰トマトに
肉を入れたり香草たっぷりにして深い味わいを楽しみます。

今日は豚肩ロース500gと鶏むね肉1枚を一緒に
煮込みました。これにサルシッチャが入ったり
牛肉や羊肉など一緒くたに煮込むのが豪快です。

豚肩ロースは脂身をだいぶ除き、鶏むね肉は皮なし。
あと肉を最初に炒めずに、そのままトマトソースに
放り込むのも特徴です。
こうするとソースがギトギトせず、胃もたれしません。
イタリア料理のうま味を残してあっさり食べる工夫は
家庭料理と甘く見るなかれ、実に洗練されているなあと思います。
油分は主にオリーブオイルでいいやみたいな。

それでも肉の脂肪分が結構出て、煮込んだ次の日に
冷たくなって表面に脂肪が固まっているので、それも
除くと、ソースが深い味わいなのに脂っぽくならなくて
食べやすいです。

最近年齢のせいか鶏もも肉も脂っこく感じます。
自分も含め、まわりで各年代の人が「最近年で!」を連呼
していて、日々前進。

3時間ほど煮込んでお肉はホロホロと崩れるほど柔らかくなります。
ソースがあるのでむね肉がパサパサしても構いません。
おいしいソースは、手打ちパスタを茹でてたっぷり
パルメザンチーズと和え、一品で二品分を満喫します!

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