2021年05月
サルシッチャを作りました





久しぶりにサルシッチャを作りました。豚肩ロース
1kgを包丁で粗くたたいて、塩、胡椒、にんにくほんの
少しで味付けし、ワインで洗った腸に詰めます。
腸詰めは大変なので中身だけ作って料理に使うことが
多いです。今回は一念発起しました。腸詰めをトマト
ソースで煮込んで、そのソースでパスタを食べたいなと
数か月前から思ってついに決行です。
サルシッチャは日本人にはちょっと塩辛すぎるかも
しれません。このまま焼いて食べるよりは料理に使うと
うま味の宝庫で何をしてもおいしくなります。その際
料理には塩を足さないのでそんなに恐れることもないかと。
ピストルに最後に残ったのは、苦いタンポポの葉と
炒めました。オリーブオイルたっぷりで大変おいしいです。
サルシッチャもイタリア各地で味が違います。ウンブリアのは
肉の挽きが粗く、塩味も濃いです。ボローニャの方はもう少し
細かく挽いて塩味も若干薄め。いずれにしても保存食だから
塩味は濃いです。暑いところほど塩が濃くなるのはチーズも
一緒かも。
今までに食べた最強のしょっぱいサルシッチャはローマの
ポルタポルテーゼの市場だったかしら。ローマ料理はもともと
なんでもしょっぱいかもしれません。粗野なイタリアの味は
原点で懐かしく、やっぱり食べたくなります。
日本で料理教室の時に何度か質問があったのが、ドライの
スパイスを肉に入れてもいいですかというもの。
サルシッチャはシンプルに何も入れず、焼くときにローズマリー
など生の香草の新鮮な香りと爽やかさを楽しみます。
薄味のじゃがいもと一緒に食べるのなども定番です。
肉1kgに対し、塩2.8g、こしょう(好みでたっぷり)です。
オリーブの木



今年もオリーブの木に花が咲いて結実してます。
レモンも1個だけなりました。ルリマツリも咲いて、
また秋まで青いきれいな色を楽しめそうです。
オリーブの木を植えたけれど実がならないという
ご相談をよく受けます。2本植えないとダメだときき
ましたが、種類にもよるそうです。私もそんなに詳しく
ないのですが、たまに一本だけの鉢植えでほとんど
手入れもしていないような木がわんさか実をつけて
いることもあります。
オリーブの木は湿気に弱いので、丁度日本の梅雨の
時期に花が咲いても落ちてしまうことも多いです。
以前毎年実をつけるオリーブの木を差し上げたことが
あります。はれて地植えに昇格し、さぞたくさん実をつける
かと思いきや、実がならないとのこと。
風通しや日当たりもよく、水はけがよいのも大事みたいです。
あと栄養も必要です。オリーブの木専用の土や肥料も
利用しています。2月には剪定もし、夏は水やりも欠かせません。
でも色々やってもダメということもあり、やはり場所が
気に入るかどうかも大事な印象があります。
ズッキーニとお花のタルト




ズッキーニのお花をいただきました。なかなか
手に入らないのでありがたいです。(時々阿佐谷の
マルシェでもみかけます)
ズッキーニも出回っているので、卵とチーズを使って
タルトにしました。
今回は雌花。めしべを取り除き、開きます。炒めた
ズッキーニ、卵液をタルト生地に流し込み、花を並べます。
花の上にオリーブオイルを回しかけます。
180℃のオーブンで50分ほど、生地の下側もしっかり
焼きます。上が焦げそうな場合は上の段に天板を付けたり
工夫しましょう。(電気オーブンは少し強めの温度で)
自分で作ると、油脂の加減ができてくどくならないのが
魅力です。野菜たっぷり、油脂を上手に使った料理は
軽食でも立派な一食です。
じっくり焼いたズッキーニの甘味、お花の香りもかすかに
してたくさん食べられる一品です。
生地(30cm型)
薄力粉200g、バター60g、オリーブオイル大さじ2,
塩ひとつまみ、牛乳60ml、卵黄1個をざっくり混ぜて
一つにまとめ、冷蔵庫で30分休ませる。
ズッキーニ:
薄くスライスして刻んだ葉玉ねぎ(ねぎや玉ねぎもOK)、
をオリーブオイルで炒める。塩をして中火で蓋をせず、
水分を飛ばしながら柔らかくなるまで炒め、粗熱をとる。
卵液:
卵3個、卵白1個、牛乳20ml、パルミジャーノ20g、
セミハード系チーズ40g(自作のチーズも健在です)、
刻んだイタリアンパセリを溶いて混ぜる。
コリアンダーの天然はちみつ



天然はちみつ入荷しました!売り切れになって
いたフレンチハニーサックルや栗も届いています。
カルロさんから「コリアンダーのハチミツなんてどう
かしら」との提案で、「ぜひに!」と即答しました。
初めてでとても楽しみにしていました。
コリアンダーもパクチーもシャンツァイも同じもので、
東地中海が原産です。中東の料理にはコリアンダー
頻繁に使われますよね。イタリアではイタリアンパセリの
方が主流ですが、あることはあります。
はちみつは葉よりデリケートな香りで、でもしっかり
香り高くて感動的。しっかり主張のあるはちみつは
雑穀や全粒粉の入ったパンと一緒に食べると相乗
効果でどちらのクセも緩和されます。
子供の頃三つ葉やシソなどすべての香草が苦手で
取り除いていたのがウソのように、今では香草好きです。
色々な粉でパンを焼きますが、最近はセモリナ粉の
パンをよく焼きます。南イタリアを訪れた時に感動して、
また行きたいと常々思っていて焼き始めました。
セモリナ粉のパンは血糖値の急上昇を防ぐそう。
イタリアにいる時は日本の水で炊いた白いご飯が
食べたいと思い、日本にいるとイタリアの水と粉のパンや
現地の水で茹でたパスタが食べたいと思い、結局そこか、
と思います。
今日は香りスペシャルでコリアンダーとタイムの
はちみつを半々に塗ってみました。
滋味あふれる味わいでおやつにも最適です。