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ウンブリアの農村では、よくご近所の農家から乾燥そら豆を

おすそ分けしてもらっていました。日本のより粒が小さく、

寒い冬に冷たい水につけたそら豆を、虫食いがないか一つ一つ

確認します。そして茹でてまた一つ一つ皮をむいて、また調理して。

正直どうしてこんなにありがたがっているのかよくわかって

おりませんでした。


調べたら、そら豆は西南ヨーロッパが原産。古代ローマ時代から

主食のように大事な食材だったそうです。青い柔らかい豆はもちろん、

乾燥させてピューレやスープにして一年中食べます。またオリーブ

オイルとよく合うんですね。


たくさん食べるからか、アレルギーもあります。アナフィラキシー

ショックが起こることもあるため、車で農村地帯を走っていると、

そら豆畑がありますと標識があることも。蕎麦みたいかしら。

中世に南米からインゲン豆が入ってきて、アレルギーが起こらないと

喜ばれて広がったそうです。


そして中国では、乾燥そら豆を煮て発酵させ、豆板醤を作ります。

豆を発酵させるのはアジア独特で、非常に面白いなと思います。

ヨーロッパの発酵食品はもっぱらチーズや生ハムなどの干し肉、

そしてアンチョビなど。(干し肉また作りたいなあ・・・。)


一昨日乾燥そら豆を一晩水につけ、翌日煮て皮をむいて、水気が

切れたら豆麹をまぶして1日経ちました。発酵して部屋が柔らか~い

甘酒のような香りです。28度に保って良いかんじ。

ふ~む。どうなることやら。