アブルッツォ州にある国立自然公園に行ってきた。この公園には自然がたくさん残っていて、標高2000mにもなる山が連なっている。

ここ最近この山には、数が少なくなっていた狼が戻ってきている。この狼はだんだんフランスの山の方まで顔を出し、羊を襲ったりしてフランス人の怒りを買っている。その他古代からいる他の血の混ざっていない熊や、鷲、山猫などもいる。山の中を自由に散歩しているとこれらの動物に出くわすこともあるが、動物の方が怖がりでそう簡単には会えない。

それでも病気や怪我で保護されている動物の療養所などに行ってみると、これらの動物に会える。狼と山猫に会えて感激だった。

この州にはこの州独特の方言があり、ここではまた違うイタリア語だった。まるで違う国に来たようだった。

ローマからでも便利でわかりやすい高速道路があるので、車で2、3時間で行ける。小さいローカル電車もあるので、スキーシーズン以外は楽に行けるだろう。

アブルッツォ州にはホテルがたくさんあるせいか、昔からホテルやレストランのウエイター、ウエイトレスの仕事をする人がとても多い州なのだ。ローマやナポリにも、ここから来て働いているウエイターの人がたくさんいて、ウエイターの産地のようでおもしろい(明日に続く)。

今日子