イタリアに来て思ったのは、イタリア人は食べ物にすごく気をつけていることだ。良い意味でも悪い意味でも。

とにかく生クリームやバターなどの脂肪分の多い物を避ける傾向がある。もちろん生クリームを料理に使う人もたくさんいるが、肝心の生クリームが脂肪分を控えている何ヶ月も保存できるものか、植物性油を使ったものが主流である。本物の新鮮な生クリームはフランスや北ヨーロッパの人がよく行く店でないと見つけにくい。

ヨーグルトなどもほとんど脂肪分0.1%などでおいしくない。

一緒に食事をしても、これは消化に悪い、あれは胃に重い、とごちゃごちゃ言う人が多い。そんなんでついこちらも言われるとおり脂肪分の少ない料理を作るようになってしまった。しかし何年かそういう食事をしているうちに、たまにバターや生クリームをたくさん使ったフランス料理などを食べて、自分の胃がおかしくなってしまうことに気がついた。

以前ならこってりしたものでも平気で食べていたのに、どうしたことかと思う(年のせいもあるかもしれないが)。やはりこういうことは慣れなのだろうか。

フランスなど隣の国なのに、いろいろと違うので面白い。戦後はレストランでパスタにバターを入れるか入れないかで値段が違ったそうだが、バターはイタリア人にとって高価なものだったのだろう。

うちのおいしいオリーブオイルを食べるようになって、時々にレストランで食事をすると、油があわなくて胃がおかしくなることが多い。これも以前は気にしていなかったけれど、油はやはり良いものを使うと全然違うのだなあと実感する。

今日子