気管支炎を起こしてしばらく寝込んでしまった。抗生物質を飲みたくなかったので休養をとってゆっくりすることにしたのだが、良くなるのに1ヶ月もかかってしまった。

イタリアでは病気の時何を食べるのかご存知ですか?イタリア人は具合の悪い時に肉を食べろとよく言う。最初は、え?肉???と思ってしまった。

しかし肉といっても焼肉のようにこってりしたものではない。香草と一緒に茹でた牛肉や鶏肉を食べる。スープも飲む。このスープはお吸い物のような役割かもしれない。肉を食べて力をつけようという考えらしい。

それにしてももっとやさしい味がよくはないかと夫におかゆを作ったら、ウッ、まずい。味がしないしぐちゃぐちゃで気持ち悪い、と言われてしまった。梅干もすっぱくてあわないらしく、暴力的だと言っていた(夫は日本食大好きで、納豆も刺身も白いご飯もなんでも食べるのだが・・・)。それでも最近はおかゆにも慣れて、上にオリーブオイルをかけて食べるようになった。見ていて気持ち悪い。

そういえばイタリア人はなんでもアルデンテが好きで、お米もパラッと芯があるくらいで食べる。下痢の時などはジャガイモとお米を茹でたものに塩とオリーブオイルをかけて食べる。

今回1人でおかゆを作ってしみじみと食べていたら、知り合いの70歳のおばちゃんから電話があった。体調悪くて何を食べているのときかれたので、お米を煮たものと答えると、「まあ、かわいそう、そんなおいしくないもの食べて!ジャガイモになさい、ジャガイモに!」と言われてしまった。やはり外国人との意思の疎通はむずかしい。

今日子