今日はえらい目にあった。ここ1週間ずっと雨と風で天気が悪いのだが、今日は朝から雷がなり、雹も降った。

今の家は500年前に建てられた古い家で、その都度手直しして今にいたる。そのせいか、最初来た時は電気の配線は昔のままだったしガスもなくてボンベだけ、という状態だった。

電気もガスもボイラーも直したのだけれど、今でも雷がなるたびに電気がとんでしまう。電気がないと、電話もできない、お湯も出ない、暖房もつかない三重苦になるのだ。

原因はボイラー室のどこかに水がたまってヒューズが飛ぶらしいのだが、それにしてもせっかく新しくしたのに、問題は解決していないままだ。

イタリアの水道屋はかなりひどいように思う。今の家だけでなく、ローマに住んでいた時もそうだった。トイレや風呂などは排水が悪いし、しょっ中問題が起きる。

あんまり修理にばかり来てもらうせいか、水道屋は大もうけだ。今日もあと15分で行くから、というので昼ご飯も食べないで待っていたら、2時間たってもこない。お腹が空いたのでパスタを茹で、きっと茹であがったら来るに決まっている、と思っているとドンピシャで来た。

*イタリア人はよく「あと2分」とか言うけれど、本当に2分のわけがない。しかし言い方がいかにも”2分”なので、つい「そうか、2分か」と思ってしまう。私が信用しやすい性質なのではないと思う。

そして来ると必ずどの修理屋もその家の人をこき使い、アシスタントにする。これがまた頭に来る。「あれもってきて」、「そこ持っていて」、「今度は閉めて」と。1人でできないならアシスタントを連れて来い!と言いたくなる。

命令の仕方も調子よくて、ついついのせられてしまい、気がついたらアシスタントになっていることばかりだ。なんで私が!と腹がたつ。

今日もそんなこんなで、終わった時にはすっかりパスタが冷めてしまい、腹ぺこなのにお昼は台無し、アシスタントでクタクタだった。これで直っていればいいのだが、雷がなればまた同じなのだ(!!!)。

今日子