今日は野生のアスパラガスを探しに家の周りの林を回ってみたが、ここのところ急に寒くなったのでまだ生えていなかった。

しかし店頭にはもう野生のアスパラガスが並んでいる。うちの近所では片手に一握りで1000円程だが、少しいったトーディというきれいで有名な観光地では一束16ユーロ(2000円くらい)はする。

せっかく来てくれた友人のためにぜひ野生のアスパラを食べてもらいたかったので、買うことにした。

今日は生パスタ、フェットチーネを使って作ってみた。アスパラは茎がパキッと手で折れるところまでが火を通してもやわらかくなる。半分くらいは固いので、残しておいてパスタをゆでる前に固い部分だけお湯にほうりこむ。するとお湯にアスパラの強い匂いがつき、そのお湯でパスタをゆでるとパスタにまで香りが移るのだ(アスパラはパスタを入れる前に引き上げてしまう)。

この固くて食べられない部分は、別にトマトのソースなどに入れて香り付けに一緒に煮てもよい。

そしてアスパラの柔らかくて食べられる部分は、フライパンににんにくとたっぷりのオリーブオイルを入れて弱火で炒め煮にする。塩はお好みでだいたい小さじ一杯入れ、途中パスタのゆで汁をお玉に1杯程入れておくと柔らかくなる。

生パスタはさっと茹でて、柔らかくなったアスパラの中に一緒に入れて和える。一緒にパルメザンチーズをたっぷりと、それから生のオリーブオイルをさっとひとかけまわし入れて一緒に和える。これで出来上がりだ。

野生のアスパラガスのほろ苦い味と卵のパスタの柔らかい味がとてもよくあう。この味はやはりこの季節だけの貴重な味だなあとつくづく思う。