昨日会ったイタリア人に、日本人は食べるのが遅いので困るといわれた。

・・・、たしかに、イタリア人は昔からまずしくてお腹がすいていたので、パスタやピザはいただきますの後いっせいに食べるものだった。お腹がすいているのにちょこちょこと食べている場合ではなかったのだ。それにゆっくり時間をかけて食べていたら、パスタはのびてピザは冷えて固くなってしまい台無しになる。

日本人がよくお酒を飲みながらいろいろな種類のものを時間をかけて食べのは、イタリア料理には合わないようだ。もちろんイタリアでもワインを飲みながら食事をするが、あくまでも食事が主体で、ワインは食事をおいしく楽しくするものとなっている。

私も夫も早食いで、イタリア料理にはいいのだが、日本に行ったときに時々苦労する。寿司屋などに行って、前に出されるものをせっかくだから握りたてを、と置かれたものをすかさず食べていると、となりでゆっくりおいしい日本酒を味わいながら食べている友人とペースがあわなくなる。

そしてしまいには知人の3倍くらいは食べてしまい、食べ過ぎでどうにもこうにもならなくなる。夫などは、僕の前でだけすし職人がせわしなくせかせかとすしを握ると言う。

反対に日本人と一緒に食事をすると、彼らはカルボナーラを食べるのに30分もかかって、自分たちは次のセコンドピアットまで待たなくてはならない。その間、することが(食べるものが)ないのでどうでもよいパンなどをひたすら食べてしまい、よけいなところで食べ過ぎて肥満の原因になってしまう。

一緒のペースで食べるというのは本当にむずかしいものだ。

今日子