今日は朝から雨が降りそうなおかしな天気だったので、冬トマトの収穫をした。冬トマトは冬用に乾燥させて食べるトマトで、夏の間一切水をやらないでおく。

すると皮の硬い、オレンジ色のミニトマトができる。今年は夏に雨が降らなかったので、なかなかいい出来だ。とにかく雨を避けなければならないので、天気が変わる前に収穫してしまわなければならない。

雨が多い夏はトマトが割れて腐ってしまう、他の野菜からは考えられない、不思議なトマトだ。収穫したら房ごとにどんどん紐にかけていき、すてきなトマト干しになる。これを何本か作って涼しい場所に2、3ヶ月つるしておく。するとますます中の水分が抜けて、なんだかパサパサした食感になる。生で食べるより、熱を通すと力を発揮する。乾燥したせいで、甘みと酸味が増して少し料理に使っただけでもよい旨味がでるのだ。

このトマトは普通市場にはでまわっていない、農家で昔から種を毎年とっておいて作っているトマトだ。かなり強い品種で、種が畑に落ちたりすると、放っておいても次の年は芽が出てくるし、病気もしないし、乾燥にも強い。

これから冬にかけて生のトマトがおいしくなくなる時期には重宝するトマトなのだ。

今日子