buonitaliaのblog

2018年04月

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今週は、電撃で福岡の能古島に行ってきました。
お世話になっている方々に久しぶりに会えてほんとに
うれしかったです。

初日は大雨。料理の話、家族の話などこの一年のことや
昔話に花を咲かせながらキッチンで過ごしました。
あさりのパスタや畑の野菜、タケノコのお料理をいただきました。
地の物にそっと人の手を添えるように作る食事が一番好きです。


2日目は畑仕事をちょっとお手伝い。しばらくやっていなかったので
へっぴり腰になっておりました。

畑のアーティチョークをおみやげにたくさん頂きました。
生の採れたては日本でなかなか手に入らないので大感激です。

アーティチョークは場所が気に入るとよく育って毎年花をつけます。
タケノコのように採れたてほど灰汁が少なく香りもよくて最高です。
茎も柔らかく煮て食べます。


元来灰汁がとても強いので、レモンで洗って下処理します。
オリーブオイルも灰汁を美味しさに変えて食べやすくなるので
たっぷり使うのが大事です。弱火、蓋はいつもと同じ。
味付けはミニトマト少しと塩で、ミントかイタリアンパセリを
よく使います。


柔らかく煮えたらそのまま食べてもよし、パスタで和えたり
白いご飯ともよく合います。生は短い期間だけで、他は酢漬けに
してしまいます。酢漬けは保存食だったのだと育てていた時に
わかりました。イタリアでも20年前に比べてどんどん値段が
上がり、ごちそうになっております。日本でも手に入りやすく
なればいいのになあ。肝臓にとても良い野菜です。

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ズッキーニが出まわりはじめました。
ズッキーニ大好き。


ゆっくりじっくり加熱するとズッキーニの
味がよくわかります。出来たてより、しばらく
置いた方が、さらに味がよくわかります。


この前イタリアで食べたズッキーニは海苔の味が
した。という方がいました。その通りです!
海苔や昆布のような味がするので、スープに
入れても出汁のような役割をします。


ジャガイモ4個とズッキーニ4本でヴェッルタータを
作りました。適当に切ってしっかりめの塩、オリーブオイル、
あればタイムなどの香草を入れて蓋をし、水分が
でるまでゆっくり弱火で加熱します。
しばらくしてなべ底にズッキーニの水分が出てきたら、
ヒタヒタよりちょっと少なめくらいで水を足し、
さらに30分くらい煮ます。
ミキサーにかけてなめらかになったら出来上がり。


あればトマトの種と皮を除いて小さく切って
入れると、海藻のような味わいにさわやかさが
加わります。
牛乳や生クリームをいれると味がぼやける→ブイヨンスープを
入れたいがそんなものはないから顆粒出汁を入れて、と
あらぬ方向に行ってしまいがちですが、
入れないでオリーブオイルを回しいれます。


ズッキーニはカロテンが豊富でオリーブオイルとの
相性も抜群です。カリウムが豊富で高血圧予防や
むくみにもよし、葉酸も多く貧血予防にも。
これから夏にかけていろんな食べ方をご紹介できたらと思います。



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この前の日曜日、林先生の初耳学という番組で、
シルヴィオの本が紹介されていてびっくり。

靴磨き職人になった日本人女性が、
「イタリア人の働き方」にでていたローマの
職人さんに影響を受けて職人になったそう。


あの本はシルヴィオが50年間毎日新聞5紙と
その関係雑誌を読んで集めた膨大な資料の
中から選んでインタビューをして書いた本。
シルヴィオのイタリア愛がたくさんつまっていて、
彼らしい本です。


ローマの靴磨きのロザリーナに影響を受けて
靴職人になった日本人がいたよと話したら、
とても喜んでおりました。
"verba volant, scripta manent" ラテン語で
「言葉は飛び去るが、書かれた文字はとどまる」
という意味。古代ローマ人の言葉だよと教えて
くれました。


他にも、興味深いイタリア人の仕事への
考え方や生きがいなど、面白い職業の人が
たくさん紹介されています。
ブオーノイタリアも、そういう気持ちがあって
できた店でした。
もし図書館などでみかけたらぜひ!


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ここ数日は花粉でダウン。熱がある時みたいで、
こういう時は消化の良いものを食べないと。


消化に良い食べ物というと、日本ではおかゆ、
豆腐、白身魚、鶏のささみなど。
ガッツリ食欲のおもむくままに食べている
イメージがあるけれど、イタリア人も消化には
大変気を使う人が多いです。


免許取りたての頃、9時間続けて運転して、
インぺリア(南仏に近い方)まで行った時。
きっと疲れていたのでしょう。冷たいビールを
カーッと飲んだその夜、自分史上最悪の腹痛で
救急病院に行きました。
医者には、蒸したジャガイモと生のオリーブオイルに塩、
これをしばらく食べなさい、と言われました。


そう、オリーブオイルは病気の時も必ず食べています。
オリーブオイルは古くから胃腸の守り神と呼ばれ、
胃壁を胃酸から守り、胆汁の分泌をうながし、
消化を助けてくれる食べ物なのです。


普段炒めたり揚げたりするところを、生で食べる
発想です。そして医者がもうひとつ言うのは、どんな
調理法にも、正しい方法で信用できる人から搾られた
オリーブオイルを使いなさい、ということ。


今日はインカの目覚めが安かったので、普通の
ジャガイモと混ぜたら、インカが圧倒的に
美味しくてびっくり。次回はインカだけにして
みようっと。


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今オレンジが山のようにあるので、試行錯誤。
農作物の収穫は一度にたくさん採れるので、
採れたものを使っていろんな料理を考えるのが
好きです。たっぷりあるからおおらかに使えて、
あるもので何とかしようと思います。

「今日何作ろう」から「これとこれがあるから
こんなのができるかも」と発想が変わります。

普通のスポンジ生地にオレンジの皮とオレンジの
搾り汁を入れ、中にオレンジのクリームを挟んでます。
(スポンジ生地はバターの代わりにオリーブオイルです)

ブラッドオレンジだからクリームもピンク色です!
生地からもクリームからもやわらかいオレンジの
香りがしてうれしくなります。
父の誕生日のお祝いです♪




オレンジのクリーム (22cmの型)

卵黄 2個
砂糖40g
オレンジの搾り汁 120ml
コーンスターチ10g
生クリーム  50ml


卵黄と砂糖をよく混ぜてクリーム状に
なったらオレンジの搾り汁とコーンスターチを
入れてよく混ぜます。
弱火にかけてよくかき混ぜます。固まってきたら
バットに入れて粗熱を取ります。
泡立てた生クリームと混ぜて出来上がり。


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