buonitaliaのblog

2018年07月

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タルト大好き。ブルーベリーのタルトは25年前から
作っています。当時の東京では冷凍が主流でした。

長年のタルト作りから、今やもう計っておりません。
計ったら、生地はバター35g、小麦粉120gでした。
バターはこのくらいでも十分おいしい生地ができます。
バターはあくまでも粉を美味しく食べるためのわき役です。
大概は粉10に対してバター5。もっと多いのもあります。
あと砂糖40g、卵黄半個(余るの嫌なら1個)、水大さじ1。


洋菓子は脂肪分過多だと食後にウーッとなります。
消化に内臓が頑張っちゃって疲れます。プリンも
生クリーム要らない派。脂肪分を使う時は少量だから、
混じりけのない自然なものを使ってます。


あんこは豆の質と砂糖の量が大事だけど、洋菓子は
甘さより脂肪分の量と質が気になります。油の質に
うるさいと、煙たがられます。でも体は楽~になります。

ブルーベリーがほんのり甘酸っぱくて軽やか。
ゴテゴテしてなくて粋、スーッと消化して、
なんておいしいのでしょう!ばあさんになっても
作りたいです。


*ただ今はちみつ1kg全品1500引きです!


中身(22cmのタルト型)の目安
ブルーベリー230g、卵2個、はちみつ大さじ1、三温糖60g、
アーモンドの粉60g、薄力粉20g


①卵温に分量の半分の砂糖、はちみつを入れ、泡立て器で
 良く混ぜ、白っぽくなったらアーモンドの粉を入れる。
②卵白に残りの砂糖を入れ、八分だてくらいに泡立てる。
③①に卵白を半分入れて混ぜ、緩めた生地にブルーベリーを
 入れて混ぜる。
④残りの卵白もかるく混ぜ合わせ、ふるった薄力粉も
 いれて混ぜる。
⑤200度のオーブンで7分カラ焼きした生地に④を入れ、
 160度のオーブンで1時間ほど焼いたら出来上がり。

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サンマルツァーノ。トマトの王様。
ずっと以前、ナポリのトマト農家にわけて
もらったトマトとその種をウンブリアで
育てていました。今は日本のお世話になっている方が
育ててくれています。今年もたくさん届きました。

ナポリで育てたトマトも、ウンブリアのも、
日本のものも、驚くほど味が違います。
種は土の情報を正確にとらえて育つのがわかります。

サンマルツァーノは酸味があり、どっしりとした
味わいで、ソースにピッタリ。甘いだけのトマトに
慣れていると、ハッとさせられます。


皮をむいてパッサトゥットで裏ごしして、(これも
パッサータ)玉ねぎ、にんじん、セロリ、オリーブ
オイル、塩を入れて半分くらいになるまで煮詰めます。

ナポリのはオレガノだけ、ウンブリアではバジル。
トマトソースは数えきれないほどの作り方があり
ます。その日の気分でお好きなものを。

トマトの芳香を楽しみながら、トマトまみれになって
作業するのはとても好きです。
昔はひと夏に100本くらい作っていました。
今月は赤い写真ばっかり!

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パッサータとは簡単に言うと、野菜を水で煮て
裏ごししたものです。


イタリアの人たちは、こんな暑い時は消化に
よいものを食べましょうと言います。
ガッツリした料理を食べて、消化にエネルギーを
使わないようにしましょう、ということです。
夏こそスタミナ料理を、という考え方と正反対です。


そんな時はいつも両方一理あると考えて、なるべく
消化の良い食事をしつつ、時々スタミナ料理も
取り入れています。


野菜を水で煮る場合、「野菜に汗をかかせる」ことを
意識します。鍋に野菜と塩、オリーブオイルを入れて
蓋をし、弱火でゆっくり加熱します。
野菜から水分がでてきたら、時々水を足して柔らかく
なるまで煮ます。あとはブレンダーやミキサーで
クリーム状にすれば出来上がりです。
硬さはお好みで、水で加減します。


冷房で冷えた胃腸に温かいスープを、暑さを
しのぎたい時には冷まして。(キンキンに
冷やすのはNG)


かぼちゃのパッサータ
材料:かぼちゃ、にんじん、玉ねぎ、塩
オリーブオイル、クローブ2本(クローブは
ミキサーにかける前に取り除きます)


カリフラワーのパッサータ
材料:カリフラワー、じゃがいも、オリーブオイル、
ナツメグ、塩

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ミニトマトのコンフィのパスタです!

パスタの種類はパッケリ。平たい部分が多くて
ソースがよく絡んで食べ応えがあります。
表面がざらざらしたタイプは自然乾燥やブロンズの
機械を使用していて、粉の味や食感が大変よいです。
好きなんですよね~、パッケリ。


コンフィはフライパンに入れて弱火で煮詰めます。
オイル漬けにしてあるので、オリーブオイルを
新たに入れる必要はありません。

皮がついたままのにんにくを丸ごといれます。
にんにくは味と香りがこのソースには強すぎるので、
皮つきのまま使います。トマトを木べらなどで
潰すと、おいしい汁がでてきます。塩は少々。


パスタの煮汁をお玉一杯くらい入れてさらに
煮詰めると、とろりとしてきます。
茹でたパスタを入れて、さらに煮汁を足します。
煮汁はデンプン質が豊富で、トマトソースを
まろやかにしてくれます。
うまい具合に煮詰まったら出来上がりです。


こういうパスタは茹で時間の倍くらい茹でないと
硬くてアルデンテどころではありません。
消化にも悪いのでゆっくり茹でましょう。


コンフィ独特の旨味と甘みがいっぱいつまった
パスタ。簡単でびっくり、王道のおいしさです。
肉やチーズなど何も足さなくてよいです。
ぜひトマトのおいしいこの季節に!

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7月に入って御中元の受注発送でてんてこ舞い。
こういう時は、お昼を簡単に済ませたい。


この前作ったミニトマトのコンフィを、お気に入りの
バゲットにのせるだけ。コンフィは見た目結構
パサついて見えるけど、口に入れるとトマトの旨味と
甘みがオイルとまざってジュワーッときます。
うま~い。

忙しい時、他に何もいらないおいしさ。作っておいて
ああよかった。


オーブンには食材の水分を蒸発させる働きが
あります。そこがフライパンで焼くのとも
上に焼き目をつけるグリルとも異なります。
旨味や甘みが凝縮される仕組みです。
オーブンの歴史はとても興味深いです。


次回は頼んでおいたショートパスタが
届いたら、コンフィでパスタを作ります!

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