buonitaliaのblog

2019年10月

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今年もまた、パンペパート用のモストコット
(山ぶどうを煮詰めたシロップ)を作るため、
山ぶどうを10㎏購入しました。


チーズを作り始めた時から楽しみにしていたのが、
山ぶどうの搾りかす(モスト)に漬け込んだチーズ作り。
ヴェネト州トレヴィーゾにウブリアーコという
チーズがあります。酔っ払いチーズという意味で、
英語だとDrunken Cheese。


チーズを敵に盗られないよう、破棄したブドウの
搾りかすの中に隠したことから生まれました。
空腹で死ぬより、腐ったチーズを食べてでも
生きながらえようと思ったのだそう。よく田舎で
外にワイン用のブドウの搾りかすが山積みになって
いるアレだな、と思い浮かびます。
チーズの匂いが消えて犬でも気が付かないって
ほんとかしら。


モストコットを作ったあと、時間がなくて2週間ほど
搾りかすを冷蔵庫でほったらかしにしていたら、
冷蔵庫からなんてよい香りが!
発酵してます。
少し水分を減らすため、イタリアの裏ごし器パッサトゥットで
濾しました。濾した果肉と果汁は煮詰めておいしいジャムが
できました。ぶどうって色んな食べ物に発展できてすごい。


作って2か月ほど熟成させたチーズにモストをかぶせ、
10日ほど置き、その後モストから出して1か月近く
乾かしたら出来上がりだそう。ウブリアーコ用のチーズとは
少し違うチーズだけど、きっと良い香りになりそう。
ワクワクします。


*パンペパートは1月末から販売予定です。

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知人から卵をたくさん頂きました。急に
お店をたたむことになったそうで、20個も。
頭に浮かんだのはカステラでした。


全卵を湯せんにかけながら、低速で20分くらい
泡立てると、フワ~ッと美しい仕上がりです。
今までシフォンケーキやスポンジケーキを作る時
卵白と卵黄をわけ、とにかく卵白をきっちり泡立てる
ことに気を取られすぎていました。


焼いたときの生地の温かみ、風味はこちらの方が
断然好みでした。職人さんは手で泡立てるそうだから
究極はやはり人の手なのでしょう。


小学生の頃はまだ家に泡だて器がなく、手で
一生懸命泡立てていました。
初めて焼いたケーキはぺちゃんこ。
母がしきりにほめてくれたのを覚えています。

だから泡立て器を初めて使った時の感動といったら
なかったです。この泡立て器は中1の頃から使っています。
まだNationalがあったころ。


イタリアではスポンジケーキのことをパン ディ
スパーニャと呼びます。スペインのパン。卵を
泡立てるケーキを思いついた人はすごいなあ。

カルロさんの蜂蜜を使うと、他にないおいしさです。
寒くなってきたし、ホットミルクとカステラの
おやつで秋のひとときを。

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9月に作り始めたゴルゴンゾーラ、1ヶ月ほどして

こんな感じです。カビに近いところほど発酵して

クリーミー。今味見してもすごい美味。

(写真気持ち悪くてごめんなさい😞


青カビは酸素を求めて縦に移動するので、竹串で

穴を開けて通り道を作ってあげます。

しかしどういうわけか、今回カビは側面にだけ生えて、

まるで河童の頭のよう。中にカビを生やさなくちゃならないので、

側面からも穴を開けてみることに。うーん、これじゃいろんな方向に

穴が空いて、カビが途中で道に迷って混乱するかしら。

お店で売っているのは青カビが綺麗な縦模様になっているので、

今度見かけたら気にかけてみてください。


青カビが中に生えているチーズをエルボリナートと呼びます。

エルバは葉のことで、青緑色のカビを葉に例えています。

現在生産されているイタリアチーズの中でも最も古いタイプの

一つ。そしていろんな国にそれぞれのエルボリナートチーズが

存在しています。


8月にチーズ工房を訪れた時、大体の工房では粉末の菌を

使っていました。モッツァレッラもカマンベールもゴルゴンゾーラも、

そのチーズ用に培養した菌があります。安定した生産のためには

必要なようです。(水牛のモッツァレッラ工房は、良い菌が

豊富な生乳のため不使用でした)

ちなみにイタリアのアマゾンで個人でも入手可能です。

500リッターの牛乳に一袋使用するので大量にできます。

とても個人では使いきれません(汗)


工房で頂いた菌は使うのに二の足を踏んでいます。

一度開けたらものすごい量を作り続ける自分の姿が

思い浮かんでやだなあ・・・。


ここから2週間したらアルミホイルに包み、1ヶ月ほど

熟成させて出来上がり、のはず。


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仕事の帰りによく近くのマルシェに寄ります。

野菜をクタクタ煮にするためには、味と香りのする、

量が多くて値段が良心的な野菜というのがポイントに

なります。


都心ではこの三つが揃うのが意外と難しいのかも

しれません。しかし選択肢が豊富なのもまた東京。

2週間に一度届く契約農家さんからの

野菜と、マルシェさんで実現させております。


先日はモロッコインゲンの束を見つけました。

イタリアの人はインゲンやモロッコインゲンの先の

とんがった部分を切り落として調理します。

消化に悪いそうです。

確かにこんなに沢山食べたらお腹の中で刺さりそう

だから全部除きます。


ボリュームを出したかったのでジャガイモも一緒に

オリーブオイルたっぷりでコトコト煮ました。

パンと野菜でお腹いっぱい。

まだまだインゲンやナス、ズッキーニ、トマトなどの

夏野菜に頼りたいけど、気温が下がってきたから

そろそろ終わりかな。寂しくなります。

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昨日作り始めたチーズ。麻の布で巻いて一晩

水切りをして、今朝塩を振りました。まな板の

上に置いておくとまだまだホエーが出てきます。


お昼くらいにはだんだん黄色っぽい色に変わってきました。

できたての白い塊もとても綺麗ですが、黄色に変わってくる

のもまた嬉しいものです。このまま乾かして、今晩には

タッパーに入れて野菜室で熟成開始です。


木次のノンホモジャージー牛乳を使ってます。

6リットルで2つ。食べごろは2ヶ月半くらいから。

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