buonitaliaのblog

2020年01月

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パンペパート販売の用意が整いました!
1月31日金曜日からお電話、店頭で受け付けて
おります。


このお菓子は見た目からは想像できないほど
たくさんの材料が詰まっています。
1年かけて材料を準備するため、すぐ作って
と言われても難しいです。お祝いのお菓子として、
大変贅沢な素材をこれ以上ないほど使っています。
全部の素材が合わさった奥深い味わいには
伝統と文化が詰まっています。


オレンジなど柑橘の香りは16世紀当時から高貴な香りと
され重宝されていました。文化が栄えた南イタリアの
温かい気候にあこがれて、今でも貴族のお屋敷には
柑橘植物を育てるサンルームが多くみられます。


オレンジピールを手作りするこだわりはそこにも
あります。現地でも今では色々な種類の果物が
混じったピールを購入する人が多いですが、手作りに
まさる味と香りはないと思っています。


去年お世話になっている著名な料理家の方が、
お菓子ってこういうものだよね、としみじみ
おっしゃって下さり、とても嬉しかったです。
素朴な見た目と美しい断面もまた、狙った
美しさではない当時の面影があります。


期間限定です。材料、梱包資材の高騰により
値上げしております。何卒ご理解のほどよろしく
お願い致します。


パンペパート (約200g) ¥2.950


*当店のオーガニック天然はちみつ、くるみ、
ヘーゼルナッツを使用しています。

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タコサラミです。水タコの足2本で
作りました。


白ワインと月桂樹の葉、黒コショウ、
ジュニパーベリー(ジンを作る時の原料)、
玉ねぎ、イタリアンパセリの茎、塩、水を
煮立て、タコを入れて1時間ほどコトコト
煮ます。

エビアンのペットボトル(小)がちょうど
よかったので、上を切ってタコをギューッと
詰めました。ボトルの縁にはさみで縦に切り込みを
入れ、折って閉じ、ラップをぐるぐる巻きにします。

重石1㎏をして、冷蔵庫で2日置いたら出来上がりです。


タコに香草の香や白ワインの味が染みて、
刺身とはまた違ったおいしさです。
オリーブオイルをかけて相互に良さが
引き立ちます!


重石と型のサイズが合えばうまくいくと
思います。香草も、セロリを入れたり
好みで楽しめます。

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パンペパート、焼きあがってきました。


去年の春から材料の準備を始めました。
春に2週間かけてオレンジの皮を煮て、
ピールを作ります。


夏にははちみつを採取します。

秋には採れたくるみ、ヘーゼルナッツ、アーモンド準備。
殻を割ったり乾かしたり、薄皮をむいたり大仕事です。


山ブドウの収穫をして搾り汁を弱火でじっくり
煮詰めてモストコットを作ります。


16世紀に始まったパンペパート。当時貴重だった
胡椒、シナモン、ナツメグなどのスパイスや
チョコレートを贅沢に使ったクリスマスのお祝いの
お菓子です。


それぞれの家庭のレシピがあり、公にこうだ!という
レシピはありません。ウンブリアの村で代々受け継がれて
きた作り方をそのまま再現しています。


あと150個くらい焼かなくちゃ!!
1月末から販売予定です。皆さまお楽しみに!

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この前の白カビチーズ、切って数日したら
酸味が薄れてきました。中が発酵してトロリと
しています。
写真2は切った直後で、1は3日後です。

普段買って食べているチーズは、安定供給のため、
菌を足したりカビを吹きかけたりして作られます。

そして遠い国へ輸出する際味が変わるのを
防ぐため、種類によっては発酵を止めてあります。

現地で作られるものには自然のカビを
生やして作るチーズもたくさんあります。
個人で作る人はだんだん減ってきているけど、
なかには自分で作る方が自分の体調に合っていると
いう人もいます。


最近匂いを抑えた納豆もあるそうですが、チーズの国の
人たちだったら、反対に匂いを強くする商品を作り出し
そうな気がして笑いがこみあげてきました。


アカシアの蜂蜜をかけて、朝ごはんが充実してきました。
蜂蜜との相性も抜群。

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山ぶどうの搾りかすに漬けこんだチーズ、
こんな感じです。


食べるとブドウの香が爽やかで、うま味も
強く、感動するおいしさです。
嗜好品ぽいチーズかもしれません。
普通のチーズを好きなように食べたいと
思って作り始めたけど、芸術品ぽいものが
できるとはびっくり。


パンペパートを作るために、山ぶどうの
搾り汁を煮て作る、モストコットを作っていて
よかった。


写真の本は愛読書です。主にフランスのチーズを
細かく取り扱っています。自分の作っている
チーズははたしてこれでいいのか、と不安に
なった時に開くと、これ今作っているチーズだ!
とそっくりなのが見つかって勇気づけられます。

チーズの世界観が広がって良い本でありがたいです。

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