buonitaliaのblog

2020年10月

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夏に仕込んだ豆板醤。乾燥そら豆を煮て
発酵させてから、生の唐辛子や山椒、塩、
ショウガを入れて2か月ほど経ちました。

よく売っているのには山椒やショウガは入って
いないようで、中国でも家庭によっていろいろ
あるみたいです。


今こんな感じで、下の方に汁がたまっています。
そら豆は柔らかくて触るとすぐつぶれます。
壺の中で魅惑的で派手な香りを漂わせていて、
近寄ると壺に吸い込まれそう。入ったら最後、
無限唐辛子沼(笑)


ひと月目からぬか床みたいに毎日混ぜて
います。本当は、四川の真夏の暑さが必要
なのでしょうが、生の赤唐辛子が手に入る
時期が四川と違っておりました。
(探せばあったけど、値段も結構なものでした)

ところで、味はというと、これがまたびっくり
するほどおいしいです。それぞれの食材の味が
際立っていて、一年くらいしたらさらにまとまって
くるのかしら。もうちょっとしたら、油を注いで蓋を
して熟成させます。


父が自慢の白菜漬けを出してきて、豆板醤をつけ
たら急にキムチになったと盛り上がります。
そしてはひほーがばびぼーになるほど辛くて強烈。


子供のころからなんでも作って食べるのが好きで、
ウンブリアで暮らしたら、自分と似た人がたくさん
いたのでそれはちょっと、うれしかったです。
食べることへの情熱は尽きません。

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色んな味付けしていないツナが食べたいな、と
いつも思います。塩と香草で煮ただけのやつ。


今日はカジキマグロを煮てオイル漬けに
してみました。カジキマグロはマグロより
安いから罪悪感もありません。


小鍋に水と塩を入れて混ぜ、魚を
入れ、弱火で両面20分ほど煮ます。
目安としては、水300㏄に塩小さじ1弱
くらいです。舐めてみてちょっとしょっぱい
かな、くらい。


今日は月桂樹がなかったので、ローズマリー。
粒胡椒も入れました。強火で煮ると身が硬くなる
のでゆるくいきます。お風呂に浸かっている感じです。

水気を切ってオイル漬けにします。ローズマリーと
粒胡椒、ペペロンチーノも一緒に。
お客さんに庭で採れたレモンを頂いたので、レモンの
皮も入れてさわやかです。一晩漬けると味が染みます。


マグロやカジキは地中海でよくとれます。生で魚を
食べる習慣がないので、よく家でも筒切りのマグロを
長時間煮てオイル漬けにし、瓶で保管する習慣があります。
長時間煮て水分を飛ばすと長期保存も可能です。

パンにはさんだり、ほぐしてお米のサラダに混ぜたり
もちろんパスタにも、結構使えます。

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すっかり気温が下がって秋です。
今日はキノコのパスタを作りました。

あわび茸、ブラウンマッシュルーム、
白い舞茸。にんにく、イタリアンパセリ、
オリーブオイル、塩、手作りチーズ。

マッシュルームだけ包丁で薄めに切り、
あとは手で適当に裂きます。たっぷりの
オリーブオイルにつぶしたにんにくを入れ、
ゆっくり炒めます。にんにくがきつね色に
なったらキノコを入れ、塩をして中火で20分ほど
炒めます。にんにくは途中で取り除きます。
きのこの水分とオリーブオイルはパスタに
絡める際に大事なので、蓋をしたりして
なくならないように気を付けましょう。
多すぎてシャバシャバなら蓋を外して炒めて
水分を飛ばすよう、調節します。

パスタが茹で上がったら、チーズとイタリアン
パセリを入れて和えます。きのこのこもった味を
パセリが爽やかにしてくれます。きのことイタリアン
パセリ、大事です。

今日は湿気が少なく乾燥しているので、手打ち
パスタも適度に乾いて作りやすいです。
手打ちパスタはしっとり乾燥を心がけます。
日本人の大人二人なら卵1個、粉約100gくらいで
足りるかしら。昔はお客さん大勢の時など卵10個で
打ったりしてすごい太腕だったな。

キノコはたくさん炒めてとっておき、肉のソースに
したり、色々使えます。
しいたけを入れると突如アジア風になるので、入れて
いません。ヨーロッパはあんず茸をよく食べるけど、
ネットで調べたら日本は乾燥のが結構高くてびっくり
しました。手に入りやすい舞茸などがお勧めです。
山でいろんなきのこが採れたら最高ですね。

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天然はちみつ、入荷いたしました!!

5月から売り切れでお待たせいたしました。
毎日いつ届くかお問い合わせがあり、この
はちみつでないとダメだとたくさんのお声を
いただきました。


思えば25年近く前、ローマのパンテオン近くの
古い小さな自然派薬局で見かけたのが、養蜂家
カルロさんとの出会いのはじまりでした。
(ローマの古いは、数百年単位)


暗くてちょっと入りにくい、厳格なお店の片隅に
あった栗のはちみつのとりこになりました。
ローマ中いろんなはちみつを試したけど、
カルロさんのが一番好き。ひょんなことから
共通の知人を介してアペニン山脈まで訪ねていきました。


栗のハチミツは癖があって苦手な人も多いです。
でもなぜか今回問い合わせが相次いだのは栗の
はちみつばかり。うれしかったです。


天然はちみつは非加熱、無加糖以外にも厳格な
規定があります。1種類ごとの検査料金も高額。
ローマの公的機関で2週間かけて行います。日本の
厚労省で認められた機関でないと通関手続きで
ひっかかります。
果糖が全体の糖分の50%以上、ショ糖が5%以下、
水分20%以下、など、今年も文句のつけようのない
数値でした。


また、このはちみつは抗生物質や農薬不使用で、
EUの環境保護区域で採取されます。EUの
無農薬や環境保護区の規定は、日本よりずっと
厳しいです。


花の蜜も、果物や野菜と同じく、その土地の味が
あります。イタリアの花はやっぱり味が濃く香りも
華やか。濃厚な甘味、すっきりした後味、
今年もおいしいはちみつをお届します!

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ラザニア ヴェルデ、ボローニャ風です。
先日作ったほうれん草の手打ちパスタを
半分ジップロックに入れて冷凍しておき
ました。オーブンシートを使用すると
重ねてジップロックに入れられます。


ミートソースは瓶詰トマトのパッサータ
(裏ごし)と、皮をむいた生のミニトマトを
半々ぐらい。玉ねぎ、にんじん、セロリを
刻んでオイルで炒め、そこに牛ひき肉を入れます。
次にワイン、トマトの順に入れ、塩、胡椒をして
2,3時間弱火で煮込みます。
塩の代わりに、いつもストックしてある野菜の
ブイヨンを入れて塩味、香り、コク、を出しています。


ベシャメルソースはオーソドックスな作り方です。
だんだんなめらかになっていくのが楽しいです。
塩とナツメグで味付けします。


パスタは凍ったまま茹で、麻布などにおいて水気を
切ります。(パン作り用の布はくっつかなくて便利)。

オーブン皿にミートソース、パスタ、ベシャメル、ミート
ソース、パルミジャーノの順に重ねて4段か5段にし、
最後ベシャメルをかけます。180℃のオーブンで
30分ほど焼いて出来上がり。


工程が多くて読むと大変そうですが、時間を見つけて
2,3日内にちょこちょこ分けて作っています。
熱すぎると味がわからないので、オーブンから出して
15分ほど冷ましてから食べます。熱々でおいしく感じる
ようにしようと思うと、つい塩分過多になってしまいます。
塩分少な目だと、ほうれん草のほのかな甘み、ベシャメルの
ミルクの風味、肉やトマトの味がどれもよく感じられ、
心温まります。

90歳をすぎてもパスタを打ってラザニアを作る方もいて、
母さんの味。

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