buonitaliaのblog

2021年02月

IMG_6451 (2)
IMG_6441
IMG_6444
IMG_6445
IMG_6447


今日はアマトリチャーナです!ベーコンと
トマトのパスタ、どこにでもありますが、実は
アペニン山脈にあるアマトリーチェという街で
生まれました。数年前に地震の被害があり、
復興を頑張っている街です。ウンブリアから
アペニン山脈にかけて豚の干し肉が有名な
エリアで、何度か車で訪れたことがあります。

さて東京では:
豚の肩ロース塊をよく使いますが、脂肪が多いです。
そこで脂肪は取り除いて塩漬けにしてタッパーに
入れ、蓋をせずに乾かします。1週間くらい?
色が変わって捨てたくなるかもしれませんが、塩を
しっかりして乾かすとうま味が発生しておいしくなる
のが昔からの保存の知恵です。塩は肉125gで3gほど。
大体で結構です。チャーハンやカルボナーラにも
使えて便利です。

ミニトマトは皮を剥きます。息子は生で皮を剥けない
そうで、丸ごと炒めながら箸で除いていました。
(この一年で少しは台所に立つようになり、ネットで
レシピを検索して挑戦しています。大さじ小さじがある
ことを知り、嬉しそうにしていました。家庭科の授業は
なんだったのか・・・)

弱火で塩漬け肉をゆっくり炒めて油がジワジワでてきたら
刻んだ玉ねぎを入れ、好みで白ワイン、唐辛子も入れます。
玉ねぎが柔らかくなったらトマトとトマトピューレ約30gも
入れ、丁度良い濃度になるまで煮詰めます。

太いスパゲッティ2.4mmがおすすめです。オリジナルの
ブカティーニは結構食べにくいです。ペコリーノチーズか
パルメザンチーズをかけます。今日は自分の作ったセミ
ハードチーズでした。濃厚なソースがパスタによく絡んで
おいしいこと。ゆっくり食べるのが難しい一品。

IMG_6435
IMG_6417
IMG_6423
IMG_6422

菜の花が旬です!今日はオリーブオイルと
にんにく、唐辛子でクタクタになるまで炒めて
ピッツァにはさんでみました。

菜の花とオリーブオイル、とってもよく合います。
1時間くらいゆっくり弱火で炒めると、苦みの中に
ほんのり甘味がでます。800g炒めてもこんなに
小さくなります。あとよくパスタに和えたりします。
オリーブオイルはたっぷりで炒めるのがコツです。

ピッツァは前の晩に混ぜて冷蔵庫で一晩発酵させ、
次の日に常温で2時間ほど置き、大体250gぐらいずつ
に分けてタッパーで発酵させ、指でやさしく押しながら
伸ばします。

とても家庭的な料理で、菜の花をモリモリ食べられて
みんな大好きです。

DSCN0292
DSCN0296
一昨日はめずらしくウンブリアの家の周りで
雪が降りました。家の前のオリーブの木は
すっかり雪をかぶってしなだれています。
雪が降るといつもベランダのテーブルに
近所の猫の足跡がついています。

テルニの街は数日前から感染者が増えて
レッドゾーンになったそうです。テルニは家から
車で40分くらい、近辺では一番大きな病院があり、
大きな買い物などでもよく利用します。

観光の街ではないので知名度も低いけど、街の
守護聖人がサンバレンティーノ、バレンタインの
街です。サンバレンティーノは結構厳格な聖人だった
そうで、今のバレンタインデーとはあまり関係がないけど、
おいしいチョコレートのお店もあったりします。

ワクチンの接種も始まっていて、テルニの病院に
努める友人の看護婦さんはもう2回目接種して
仕事頑張っています。
オリーブの木は油分が多いので雪をかぶると
しなだれ方もすごいですが、またすぐ元気になり
バネもすごいです。今年もおいしいオリーブの実が
なってくれると期待しております。

IMG_6410
IMG_6398
IMG_6406
甘夏を頂いたのでケーキを焼きました。
Nさんありがとうございます。

クロスタータと並んでイタリアのどこにでも
あるケーキ、チャンベッローネです。
粉、卵、砂糖、牛乳、ベーキングパウダー、油。
ひまわり油やピーナッツ油を使うことが多い
です。今日は甘夏があるのでオリーブオイルを
使いました。

オリーブオイルをお菓子に使うと独特の風味が
気になるので、レモンやオレンジなど柑橘類の
皮を香りに使います。そうするとあら不思議、オイルの
風味と混じってお菓子として違和感がなくなります。

どんな油を使うかはその人の好みで、お菓子にラードを
使ったりもします。(マーガリンやショートニングは使いません)
ようは、おうちにある材料と気分で変えたりしています。
オリーブオイルを使うと軽くて胃もたれしないです。

今日ははちみつも入れました。結晶化するタイプの
はちみつを入れると、味にぐんと深みが出ます。

卵6個で粉350g。これでも粉は少ない方で、友人は卵4個で
粉400gで作っていました。ここがスポンジケーキとの差です。
みんな小麦粉が大好きなんですね。なんともいえない幸福感が
伝わります。

搾った甘夏は100ml、今日は牛乳を入れませんでした。
砂糖は150g。
全卵を泡立てて砂糖を少しずつ入れ、もったりしてきたら
油100ml、はちみつ、甘夏の搾り汁とおろした皮を入れ、
最後に粉とBPを入れてさっくり混ぜ、180℃のオーブンで
50分ほど焼きます。子供のおやつにはもちろん、
大人も大好きなケーキです。甘夏がさわやかで、分厚く
切ってパクパクかぶりついてしまいます。


*大きいサイズのシフォンケーキ用の型を使ってます。

IMG_6392
パンペパート、販売開始しました。1個2950円です。
今年はイタリアンカラーで赤と緑のリボンです!

よくこの生地はなんですかとたずねられる方がいて、
チョコレートはもちろんたっぷりですが、チョコレート
だけではこうはならなく、絶妙な食感です。

ちょっとしっとりした感じは、はちみつがたっぷり
入っているのが大きいと思います。今年はアカシアの
はちみつ1㎏の瓶を3つドーンと入れてみました。
アカシアすっきりした味わいで気に入ってます。

あとカカオパウダーとリキュール、モストコット、
エスプレッソコーヒーと少しだけ小麦粉と砂糖が
入っています。これを考えた人はすごいなといつも思います。
お菓子作りの発想がまるで違うのだなーと、ディープな
イタリア食文化を実感できます。
オリーブオイルのおいしい生活の本にレシピとお話も
書いたのを、今もずーっと覚えていてくださる方が
結構いてとてもうれしいです。



このページのトップヘ