buonitaliaのblog

2022年01月

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今年もパンペパートの販売を開始します!期間限定、
2月1日から電話、ファックス、店頭、メールで承ります。

このお菓子は準備に何日もかかるため、今までいろいろな
方に手伝っていただきとても感謝しております。

まずレンガのような硬いチョコレート10㎏を包丁で丁寧に
削るのに焦りを感じ、10kgのトーストしたナッツの香りを励みに
したと思ったら、全部皮むきで表情に陰りがでます。

大量のスパイスの香りでクラクラするところに10種類以上の
材料の計量で頭が混乱し、ブオーノイタリアのはちみつ1kgの
瓶3つをドバーッと入れる時に悲鳴が上がります。

全部の材料を必死でむらなく混ぜ、丸めてオーブンで焼き、
また形を整えて一晩置きます。気持ちをリセットして翌日
ラッピング開始。イタリアンカラーがお気に入りです。
甘くスパイシーな香りが立ち込め、16世紀の
人々が渾身の力を込めて作ったお菓子に圧倒されます。

普段のケーキ作りみたいに膨らんでうれしいとか、ふわふわなめらか
とか、楽しさみたいなのはひとつもありません。
しかし一口食べるとその複雑な味わいの深さに歴史の重みを
感じイタリア人すごいなと圧倒されます。
この機会に16世紀のイタリアに思いをはせてみてはいかがでしょう。

*材料費、イタリアからの輸送費高騰のため、少し値上げします。
1個200g、3100円です。薄く切って少しずつ食べるお菓子です。
常温で数か月日保ちします。

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パンペパートを作っています。
今年はイタリアからチョコレートが届くかどうかヒヤヒヤ
しました。ギリギリ間に合ってバンザイ。

毎年楽しみにしている方がたくさんいて、
ずっと覚えていてくださってありがとうございます。
あの黒くてスパイシーなお菓子は?あの大仏の頭の
ようなお菓子は、と言われていつも楽しくなります。

チョコとナッツに胡椒やナツメグ、シナモンが効いています。
お酒やオレンジピール、干しぶどうも入って、複雑な
味わいを醸し出しています。チョコとレーズン、チョコとオレンジ
ピール、どれも相性抜群。

モストコット(ワイン用のぶどうの搾り汁を半分以下に煮詰めた
シロップ)やオレンジピールは手作りで気合が入ってます。

ウンブリア州の村で16世紀から家庭で作り継がれている
クリスマス菓子。昔の人がお祝いにありったけの材料を
集めて作ったのかなと思います。

ブオーノイタリアで扱っているはちみつやナッツが大量に入って
大変贅沢なお菓子です。2月から販売開始します。
季節ものなので、ぜひこの機会にお試しを!(^^)!

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オリーブオイルは約4千年前から食されてきたと言われています。
数年前、ポンペイの遺跡保管所からオリーブオイルの瓶が発見
されました。イタリア屈指の考古学者の一人、アルベルト アンジェラ氏は
その中身について話します。

ナポリ国立考古学博物館に所蔵され、数年かけて検査した結果、
瓶の中に残っていた粉はオリーブオイルの成分とわかりました。
1943年前の世界最古のオリーブオイルの遺跡だと、この度科学的にも
証明されたわけです。

西暦79年、ヴェスヴィオ火山の恐ろしい噴火により、ポンペイの街は
一瞬にして高温の灰に埋もれてしまいました。
古代ローマ人は毎日食べる分のオリーブオイルを使用人に毎回搾らせて
いたと言われています。もしかしたら発掘されたオリーブオイルは搾ったばかりで
ヴェスヴィオ火山の灰に埋もれたのかもしれません。

ポンペイは食材も豊富で非常に洗練された食生活だったと言われています。
パンは10種類以上、オリーブオイル、オリーブの実、はちみつ、野菜、豆類、
果物、ナッツを多く食べていたことがわかっています。まさに地中海食そのもの。
ブロッコレッティ(カブの葉や菜の花)、アスパラ、キャベツ、レタス、チコリ、
玉ねぎ、にんにく、にんじん、ネギ、グリーンピース、ひよこ豆、レンズ豆、
クレソン、くるみ、アーモンド、メロン、リンゴ、洋ナシ、ブドウ、いちじく、プルーン
などなど。

野菜が豊富だと料理の幅が広がり、苦みなど複雑な味覚も発達します。
トマトやジャガイモなどはまだなかったので、今の南イタリアの料理とは
ちょっと違ったイメージですね。

シルヴィオ ピエルサンティ 1935年ローマ生まれ イタリア人ジャーナリスト
元AP通信イタリア支局長。イタリア首相暗殺事件を世界に配信し、災害
写真でイタリア大統領賞を受賞。音楽、美術、食文化、歴史、宗教に
造詣が深く、長くイタリア文化のテレビ番組制作に携わる。著書に「トマトと
イタリア人」(文春新書)、「イタリアマフィア」(筑摩書房新書)、「イタリア人の
働き方」「三面記事で読むイタリア」(光文社新書)、「フォーサイト」(新潮社)
などに寄稿

*写真は菜の花のくたくた炒め、ひよこ豆のムース、全粒粉のパン。
菜の花もひよこ豆もクリーミーにとろけて、硬いパンとよく合います。
菜の花は一人で一束ペロリ!
日常よく食べる料理で、普遍的なおいしさを堪能できます。(K)

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1月14日から東京国立博物館で
ポンペイ展が開催されています。

ブオーノイタリアではポンペイ展の記念コースターを
配布しております。ご興味ある方はぜひご利用下さい。

ポンペイ懐かしいですね!(^^)!
私は25年ほど前、ローマ在住の時に行ってきました。
当時はローマの日本文化会館の副館長さんのところで
ベビーシッターをしておりました。右も左もわからないなか、
ちょうど副館長さんがナポリ、カプリ、ソレント、ポンペイの旅に
行くというので連れて行ってもらいました。

ポンペイは1万2千人の人々が暮らし、その中で35件もパン屋さんが
あったそうで、かまどを見つけて感動したのを覚えています。
昔から粉をひいてこねて焼くことに壮大なロマンを感じていました。
なかなか行けるところではないので、この機会にポンペイ展行ってみたいです。
(4月3日まで)

シルヴィオがポンペイのことを近々書いてくれるそうです。最近世界最古の
オリーブオイルの容器が見つかったそうで、中にはオリーブオイルの粉が!
楽しみです。


https://pompeii2022.jp/

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冬野菜のオーブン焼きです!

今日はカブ、カリフラワー、かぼちゃ、白菜、にんじんを
使っています。

白菜は鍋に少し水を入れてサッと蒸し煮にし、水気を切ります。

カリフラワーは天板に水カップ半分とオリーブオイルをまわしかけ、
塩をぱらりとふってアルミホイルをかけます。(にんじんも一緒の方が
よいです)

もう一枚の天板に残りの野菜をうすめに切って並べ、塩、オイルを
まわしかけ、2枚の天板を170度のオーブンで焼きます。
(かぼちゃとカブの方が早く焼けるので途中で取り出します)
タイムやローズマリーを一緒に入れると全体に良い香りが移ります。

オーブン皿にオリーブオイルを少し塗り、カリフラワー、パルミジャーノ、
白菜、パルミジャーノの順に重ねて残りの野菜も並べます。最後に
パルミジャーノをかけ、アルミホイルで蓋をして、180度のオーブンで
また45分ほど焼いて出来上がり。

よく焼いた野菜の味が凝縮して、付け合わせだけではもったいない、
主役をはれる野菜料理に変身です!

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