buonitaliaのblog

2022年07月

IMG_8512
IMG_8485
IMG_8486
IMG_8489
IMG_8491
IMG_8495
IMG_8496
我が家の定番メニューのひとつに、やわらか野菜の
ラタトゥイユの火の通し方で作るひき肉カレーがあります。

野菜だけをオリーブオイルと塩味で加熱した味、「私は好きなんだけど
夫が食べない」というお話をよく聞きます。わはは、なんかわかる。

そこで、調理法の原理は同じで、豚ひき肉とカレー粉を
入れてみました。夏野菜たっぷりで素材の味を
活かしつつ、肉とカレーでさらに味わい深い一品です。
こつは、段階を踏んで野菜を炒めることです。

1 最初にナスを切って水にさらして灰汁を抜き、水気を切ったら
     オリーブオイルできつね色になるまで両面中火で焼きます。
     その間に他の材料を切ります。

2 焼いたナスはバットにとり、キッチンペーパーで余分な油分を
      抜きます。

3 同じフライパンににんじん、セロリ、ショウガを入れて
     炒める。

4 ズッキーニ、ピーマンを入れ、塩をしてじわじわ炒めます。

5 4をバットにとり、新たにオリーブオイルを入れ、ひき肉ざっと炒めます。
   この時にカレー粉もたっぷり。

6 次に4をひき肉と合わせ、皮を剥いたトマトもいれます。

7   塩をして蓋をし、30分ほど煮込みます。

8   炒めたナスも入れ、さらに20分ほど煮る。

9   蓋を取り、少し火を強めて水気を飛ばし、水分が少し残る
    くらいまで煮詰めたら出来上がり。

煮汁と一緒に煮ることで、分けて炒めた野菜とうまく絡んで
だんだん一体化します。

ご飯にもパンにもよく合います。
野菜のうま味を活かすと、肉料理がとてもおいしくなります。
素材のおいしさで食べるのが地中海料理の醍醐味。
火の入れ方を工夫するだけで、普段と違ったお料理に!

IMG_8481
IMG_8422
IMG_8429
IMG_8436
IMG_8447
IMG_8452
ここのところしょっちゅうとうもころしのスープを作っています。
作り方は単純です。

実を包丁で削いてたまねぎ、あればセロリも入れ、オリーブオイル、
水、塩を入れて蓋をし、30分ほど煮ます。
(とうもろこし2本、水300ml、たまねぎ小3分の1,オイル
大さじ1,塩少々)

煮えたらセロリを除いてブレンダーでよく攪拌し、濾し器で濾します。
なかなか終わらない気がします。時々別のことをして気を紛らわし、
最後に濾し器の裏にたまったなめらかなとうもろこしをゴムベラで
サーッと落とす時が気分爽快です。

あとは牛乳を入れたりあれば鶏ガラスープでのばしたり、好みの味に
します。粉末のスープにはない、おもわず顔がほころぶおいしさです。

さて、濾したとうもろこしの繊維は小麦粉と一緒にこねてパンにしています。
粉はなんでもOKですが、今日はセモリナ粉200g、薄力粉300g、水
300g、酵母4g、塩2gで作りました。酵母は風と光の有機穀物で作った
天然酵母ドライイーストを使っています。これ、イタリアの酵母の味がします。
全部混ぜて冷蔵庫で一晩発酵させ、伸ばして瓶の蓋などの型で
丸く抜いた生地を、フライパンで両面しっかり焼きます。30分くらい、
よく焼きましょう。

バリッと焼けたパンにバターをつけると、とうもろこしの風味とともに
バターコーンのようなおいしさです。いろんな具をはさんでスープと一緒に
とうもろこしを満喫しています。暑いのは苦手だけど、夏野菜があるから
乗り切れます!

IMG_8408
IMG_8403
IMG_8417
IMG_8404
我が家のトマトソースのひとつ。
バジルの葉をたっぷりのバターで炒め、皮をむいてざく切りに
した夏の熟したトマトを煮詰めます。塩を少々ふり、水分が
よく煮詰まってとろりとしてきたら、パルミジャーノを入れます。

スパゲッティは2.2mmの太目を使っています。
茹でたパスタを和えて出来上がり。バターやチーズの濃厚な
トマトソースがよく絡んで、この上なく美味。ああこれぞ夏の醍醐味。
パスタってこうでなくっちゃ。無我夢中で食べてしまう料理のひとつです。

さわやかなバジルの香りと共に、夏の定番になっています。日本でも
おいしく作れると思います。
2,3人分:トマト(中)6つ、バター25g、パルミジャーノ約20~30g
スパゲッティ80~100g

このトマトソースはオテッロ風と呼んでいます。昔シルヴィオが
スペイン広場の近くに住んでいた時、よく通った近所のトラットリアの
裏メニューだったそう。70年代のローマ、いいなあ。
場所はVia della croce、スペイン広場とポポロ広場の間くらいです。

トマトソースは各家庭ごとに色々、トマトの種類、香草の種類、
季節によって数限りなくあります。夏の間は熟れたトマトで
家が溢れかえっていて、せっせと消費します。毎日トマトソースの
パスタでも全然飽きなかったです。オテッロ風もぜひこの夏にお試しあれ!

IMG_8401
IMG_8387
IMG_8392

暑くて火を使いたくない時に頭をよぎるのが
トマトとパン。トマトは白いご飯のおかずには
ならないけれど(なるのかな?)、パンのおかずには
最適です。

トマトは皮をむいてざく切りにして塩、オリーブオイル、
バジルか何かを加えるだけです。まな板も使って
いません。
トーストしたパンに山盛りにして、こういうのはお上品に
小さくせず、ガブッとかぶりつくとよりおいしいです。

あとタンパク質はチーズかハムなどをかじっておけばOK。
火を使わない時はこんな感じで一食助かります。

トマトから出る水分とオリーブオイルが混ざると
ただそれだけでおいしいく、素の味を引き立てる
オリーブオイルの働きを実感します。
パンは硬いパンをお勧めします。食パンだと
ベシャベシャになります。

今日はバジルとタイムを使いました。ハーブを
使うと「おしゃれー」という言葉と共に目に見えない壁が
できていることがあります。
料理の説明をするとき、材料と時間的なことで
うちではやらないわ、と却下されると、
あ、しまった、言わない方がよかった・・・と後悔します。

ハーブもシソやネギと同じ薬味なので、ぜひ取り入れて
みてください。お料理がグレードアップします。
猛暑を乗り切る手立てのひとつとしていかがでしょう。

イタリアもここのところ41℃くらいの猛暑で、日照り続き。
あの大きなポー川が干上がっているなんてびっくりです。




このページのトップヘ