buonitaliaのblog

2022年10月

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洋なしのタルトです。

夏に毎年作っているブルーベリータルトの生地と
同じ内容で、果物だけ変えてみました。
アーモンドプードルと卵、はちみつと茶色い砂糖、
少しの薄力粉です。今回はレモンの皮を少し
香りづけに入れています。この生地、色々な果物に
使えて便利です。

はちみつは砂糖の代わりの甘味の足しというより、
はちみつの持っている深いうま味や雑味を出すために
使っています。甘いというより、じわっと複雑な味わいが
出て、この味は常々考えていますがしっくりくる言葉を
思いつきません。

雑穀類やナッツと合わさった時にでる独特の風味は
どこか遠い自分の知らなかった食欲にスイッチが
入ります。
オリーブオイルと穀類やナッツ、はちみつと穀類やナッツ、
どちらも合わさると魅力的なおいしさに変身します。

洋なしはやわらか~くなるまで追熟しています。
タルト生地はいつもの分量でいつもの作り方です。

分量:22cmタルト型
洋なし1個、卵黄2個、卵白1個、砂糖50g、はちみつ大さじ1、
アーモンドの粉60g、薄力粉大さじ2分の1、レモンの皮適宜、
レモン汁少々

作り方:
卵黄は分量の半分の砂糖を入れ、クリーム状になるまで泡だて器で混ぜる。
はちみつ、レモンの皮、アーモンドの粉の順に入れ、きれいに混ぜる。
卵白は残りの砂糖を入れ、8分立てくらいに泡立て、3回に分けて
卵黄に入れ、さっくり混ぜる。薄力粉をふるい入れ、さっくり混ぜる。

空焼きしたタルト生地に中身を入れ、薄く切ってレモン汁をかけた
洋なしを並べ、160℃のオーブンで1時間焼いて出来上がり。

洋なしのやさしいあっさりした味わいにホッとする、季節のお菓子です!

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今日はいつも届く無農薬野菜にいんげんと
枝豆が入っていたので、両方使ってパスタを
作りました。

どうしてもイタリアのインゲンと比べると味が薄いので、
枝豆を入れてみたらイタリアで食べる味と同じ濃さになって
感動。たぶん食べても何を使ったか尋ねたらわからない人が
多いと思います。でもいんげんや枝豆の素材の味
そのものです。

大事なことは枝豆もいんげんも指でつぶれるくらい
柔らかくすることです。枝豆は1時間ほど茹で、いんげんは
1時間ほど蒸しました。色が悪くてペケをつけられそうです。
野菜をよく加熱すると甘みやうまみが増します。こんな味が
隠れていたのか、はじめまして、と思います。

あとはレモンの皮(半個)、レモン汁(大さじ1)、パルミジャーノ(20g)、
オリーブオイル30g、塩少々、タイム、バジルを少々、にんにくほんの少し、
卵黄1個をブレンダーでなめらかになるまで攪拌します。
(枝豆正味80g)これで2人前です。

このレシピはシルヴィオが30年ほど前にイタリア大統領に取材した時に
教えてもらったそう。おいしい生活に載ってます。豆類の豊かで濃厚な
味わい、さわやかなレモンの酸味と香り、とろけるようななめらかさ。
パスタによく絡んで大満足です。

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街のあちこちにオリーブの木が植えてあります。
イタリアの緑の中心ウンブリア。
近所には、古代ローマ時代の遺跡が見れる場所が
あります。旧フラミニア街道や円形劇場、ローマ風呂
などなど、興味深いところです。
(この時はたまたま通りがかって夕方で閉まっていました)

夏に3年ぶりにイタリアに行くと、電気代やガス代が
びっくりするほど高くなっていました。倍近くなっていて、
一般家庭はもちろん、工場なども悲鳴を上げている状況です。

コロナが始まってから、飛行機の輸送運賃が跳ね上がり、
極めつけはウクライナ戦争でした。夏頃よりはましとのことですが、
まだまだ航空運賃が元に戻る様子はないようです。
円安も追い打ちをかけ、3年近くなんとかがんばってきたのですが、
お手上げです。今年の新物オリーブオイルから値上げを致します。
皆さまのご理解を得られれば幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。拝

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バターナッツかぼちゃとサルシッチャのリゾットです!

バターナッツかぼちゃはオリーブオイルを小さじ1ほど入れ、
フライパンで蓋をして弱火で柔らかくなるまで火を通します。
ローズマリーを一緒に入れ、ブレンダーにかける前に取り除くと、
香りがきつくなり過ぎず効果的です。

サルシッチャと玉ねぎを弱火で炒め、お米を入れます。
白ワインを入れ、時々お湯をそそぎながら常に沸騰した
状態でやさしく混ぜます。途中で野菜のブイヨンを入れ、
10分ほどしたらピュレにしたかぼちゃを入れ、さらに10分ほど
加熱し、最後にパルミジャーノとバターを入れてよく混ぜたら
出来上がりです。

*サルシッチャは作り置きしてありました。拙著「家庭で作れる
イタリアウンブリア地方のオリーブオイルレシピ(河出書房新社)に
とても詳しく出ているのでぜひご参考に。

よくリゾットは波のようにと表現します。フライパンでゆすった時に
波のようにトロッとした状態が理想という意味です。
お米のでんぷん質を利用したとろみ、なんか分かち合える
気がします。リゾットを食べると胃腸が冷えていたことに
気付いて、ああ作ってよかったと思います。
意外とお米少な目でお腹いっぱいになるのもありがたいです。

材料(2~3人分)
イタリア米150g、かぼちゃ400g、サルシッチャ100g、玉ねぎ30g、
白ワイン40g、バター30g、パルミジャーノ50g、オリーブオイル、
ローズマリー適宜

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我が家の動物3

昨日は雨の中いらしたお客さんから、うれしいサプライズが
ありました。

私の描いた絵を気に入ってくださって、はがきに
したものを差し上げたら、額に入れて部屋に
飾っていると見せにきてくれました。

絵の猫は拾った猫でした。ちょうどイタリアに留学する数か月前、
段ボールの箱に入れられて公園に捨てられていました。

初めての海外、知り合いもいない、イタリア語もほとんど
わからない中、猫のパートナーは心強かったです。
もちろん、長く暮らしたい決心でおりました。

名前はサバです。大島弓子さんが大好きで、本によく出てきた
サバと同じ名前にしました。
サバはホテルでもアパートでも大歓迎され、猫を連れて
きたことで、見ず知らずの私を信頼してくれる人もたくさんいました。
シエナにいた時も、ローマ、ウンブリアでもずっと一緒でした。

写真はローマの家の窓、ウンブリアの家の庭です。

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