buonitaliaのblog

2023年08月

IMG_1557
IMG_1562
IMG_1532
IMG_1534
IMG_1542

IMG_1554

IMG_1614



今日も雨の1日。友人宅に行ったら「メリークリスマス!」と満面の笑みで両手を広げて迎え入れてくれました。見ると厚めのセーターでしっかり着込んでいます。突然寒くなったけどメリークリスマスは早すぎだ笑。


昨日作ったトマトの裏漉しを使って牛の薄切り肉を煮ました。そのソースでパスタを和えると2品になるのが気に入ってます。

サンマルツァーノトマトはバジルやオレガノとも相性が良いですが、セロリと人参の香りもとてもよく合います。オリーブオイルでゆっくり炒めて香りがオイルに移ったところで肉を炒めます。


中火で軽く両面を焼いたらトマトの裏漉しをたっぷり注ぎいれます。

他の国々では肉に塩胡椒などの下味をつけないのはよくあることみたいで、イタリア料理も同様に、トマトを入れてからソースに塩味をつけます。1時間近く弱火でコトコト煮たら出来上がり。


肉の味が加わった味わい深いソースが太めのスパゲッティによく絡んで、素うどんっぽく具なしでただひたすら美味しいです。

お皿のスパゲッティが終わりに近づいても、同じソースの肉が待っていてくれると思うと、ああもう終わっちゃうという寂しさも和らぎます。最高のソースが出来たなら、一つの料理で2回楽しんでみましょう。


写真はチュールの食べ方を習得したロッセット。最初は慣れなくて食べるのに時間がかかっていました。





736C163D-8887-43CF-BADC-BED41CB7556D
60ABF7CA-CA82-4C88-9A13-DA218AA897C4
65C57512-3ADE-407A-9F7B-656BCD47631D
E690F3F9-5ECB-4C5F-9740-6CE376A6ABCE
6349E56D-0969-4E14-AB78-8DA8A48E5E60
IMG_1551
IMG_1457

今日は嵐のような天気でした。降ったり止んだり、急に気温が下がって

寒くなりました。猛暑も夏も急に終わり。


こういう時家にいるのは楽しいです。庭のいちじくを収穫したり、

収穫して1週間経ったトマトの裏ごしをしたりして1日を過ごしました。

いちじくはパンにのせて朝ごはんにしました。いちじくはそのままで

ジャムのように甘くて味が濃く、果物の中で一番好きだという人もいます。

いちじくをもいだときにでる白い汁は、チーズを凝固させるために使います。

チーズ作りの最も古い製法の一つです。現在は動物の胃腸を乾かして煮たエキスが

主流ですが、どちらも凝固することを発見したら飛び上がるほど嬉しいでしょうね。


庭のトマトは丸いのとソース用のサンマルツァーノがあります。ソース用は

赤くなったトマトをさらに1週間ほど追熟させると、お湯に通さなくても

スイスイ皮が剥けます。湯に浸けるとむきやすくはなるけど酸味が強く

なる気がします。生のトマトをそのままソースにするときはなるべく

湯むきせずに追熟させています。

剥いたらムーランで裏ごして滑らかにしました。いろんなトマトソースの

料理を作るつもりです。シルヴィオの「トマトとイタリア人」(文春新書)の

レシピを手伝ったの懐かしいです。


丸いトマトはここのところ毎晩ざくぎりにしてオリーブオイルと塩、バジル、

にんにくで和えてパンと一緒に食べています。シルヴィオが硬いパンが食べられなく

なったので、柔らかめの無塩パンを焼いています。柔らかいパンはパン屋さんには売って

いないので、スーパーのカビが生えない柔らかいパンを食べていたそうです。主食が

美味しいと食が進むようで、パンにトマトとオリーブオイルの汁を浸して食べるのが

一番嬉しそうです。仕事を得ることを「パンを稼ぐ」と言います。

日本人にとってのお米みたいなものですね😊


白猫のビアンキーノは毎朝晩ご飯を食べに来るようになりました。チュール

大成功!

IMG_1461

IMG_1474
IMG_1475
IMG_1478
IMG_1115



昨日マッシモさんのところでノルチャ産唐辛子のパンチェッタを

購入しました。(ノルチャは豚の加工肉ですごい歴史のある街です)

どのくらい辛いか予測してなかったのですが、カルボナーラが食べたいと

いうのでまあこれでいいかと初挑戦。


今近くの村でバルバッツァ祭りをやっています。バルバッツァとは豚の

頬肉のことです。グアンチャーレの方が全国共通で使用されます。

豚の解体をしていた頃何度かグアンチャーレを作ってはみたのですが、

脂っこくてうちではカルボナーラは普通のパンチェッタを使います。

お祭りのバルバッツァも会う人会う人でコメントが分かれます。

脂っこくて無理という人も結構いますし、美味しいと楽しんでいる人もいます。


さて今日はパスタ200gで、全卵1個と卵黄1個にしました。あとうちは

玉ねぎとパンチェッタを炒め、脂が出てきたら白ワインを入れています。

パルミジャーノは毎回測っていないですが、大体おろすのに疲れて

もういいや、というタイミングです。(人によって違うがな!)

あとは卵液にオリーブオイルをひとまわし、塩はひとつまみ。


ショートパスタのカルボナーラも食べやすくてなかなかおすすめです。

ペペロンチーノのパンチェッタ、結構辛かったので胡椒はいらなかったかも。

胡椒の代わりに唐辛子を少し入れてピリッとさせるのもおすすめです。

イタリアの豚加工肉、最近日本に輸入できなくて、早く元に戻らないかな。

一度何かあると、ずーっと輸入が厳しくなるんですよね。オリーブの実とか・・・。

相変わらず豚肉がほんと美味しい国です。

IMG_1426
IMG_1430
IMG_1415
IMG_1413
IMG_1432
IMG_1366
IMG_1361


マッシモさんに会いに行ってきました。元気にしているそうで何より。

今年はどこもオリーブの実が少ないそうです。6月に雨がたくさん降ったので

受粉しなかったとのこと。


12月と1月は暖冬で葉ばかり育ちすぎてオリーブの木も何がなんだかわからない

ことでしょう。イタリアだけでなく、スペインやチュニジア、トルコなどどこも

不足しているので、マッシモさんも価格の心配をしておりました。日本は円安と

航空運賃の値上がりで値上げしたらやっていけないよと色々話はしました。

航空運賃今こんななんだけど、と言うと、「えーそんなに高いの」とびっくりは

していました。


ミラノの知り合いは高品質のオリーブオイルは250ml10ユーロのもあると

いうので驚きです。良いオリーブオイルでないと、血糖値やコレステロールに

効果がないからウンブリアまで買いに来ると話していました。


普段は815日を過ぎると秋の気配が漂ってくる村も、今年は猛暑日がまだ

続いています。雨が降らないとオイルは辛味の強い味になります。収穫まで

まだ間があるので分かりませんが、辛いのがお好きな方は期待できるかも。


写真はマッシモさんの搾油所がある村と、近所の藁ロールアート、友人宅の

グリッジーノ(グレー)くん。

IMG_1394
IMG_1384
IMG_1388
IMG_1393
IMG_1389
IMG_1404
IMG_1411
IMG_1402

今朝は6時半から友人宅のトマトの瓶詰めを手伝いに行ってきました!

今夏は3回目だそうで、年間100瓶は作ります。

畑で獲れたトマトが文字通り輝いています。

ここの家族はなるべく自分たちで食べるものを作っています。20年前と

比べてだいぶそういうお宅が減ってきたなあと思います。


庭にテーブルを二つ並べ、薪に火をくべ大鍋を準備します。トマトは

洗ってお湯につけ、みんなで一斉に皮を剥きます。

裏漉ししたり小さく切ったり、ホールのまま瓶詰めしたり各家庭で

方法は異なります。硬い果肉のはローマ周辺でよく作られるトマトvigore(ヴィゴレ)、

水分少なめです。果肉が柔らかいタイプなど何種類か栽培しています。


瓶詰め作業には親戚や知らない人も突然参加したりします。なんか見覚えのある

人がいるなあと思ったら、20年近く前の拙著オリーブオイルのおいしい生活に

載っているフランチェスカおばさんの娘でした!似てる!!

80歳になるマリア母さんも元気に作業しています。みなさん当時日本からトマトの

栽培の勉強に来て、私の家に半年ほど滞在していたN子さんのことを名前もよく

覚えていて元気にしているかなと話していました。


みんな朝ごはん食べてきた?ううん、早くて食べる気がしなかった、私朝ごはん

食べないと動けないの、とそれぞれワーワー。

終わったらみんなでフォカッチャと生ハム、手作りクロスタータなどを

食べてしばしおしゃべり。


あそこの家の娘は何歳になった、今はなんの勉強をしている、仕事始めた、

もうそんな歳なの!、今糖尿病の治療中で、とか中国がトマトの生産量世界一に

なったよとか、日本食はトマト使わないの?などなど他愛のないおしゃべりが続きます。

おしゃべりしながらだと楽しくてあっという間に2時間経ちます。


煮沸して冷ましたら出来上がりです。今日は28瓶できました。

トマトは一年中お料理に使うので、人によっては瓶詰めがないなんて

考えられないかもしれません。終わってからしばらく手にトマトの

よい香りが漂っていました。


写真はティベッリーノ君。年明けに行った豚の解体の時より落ち着いていました。

このページのトップヘ