秋も深まり涼しくなると同時に、お肌の乾燥も
気になり始めました。
ある時カルロさんが、フレンチハニーサックルのはちみつは
すごいんだよ、と教えてくれました。フレンチハニーサックルは
西洋でも古くから保湿や肝臓によいことが伝えられてきました。
カルロさんの奥さんはエルボレステリア(ハーブ調合薬局)を
経営している、植物の知識が豊富な専門家でもあります。
アジアのハニーサックル(スイカズラ)と西洋のフレンチハニーサックルが
同じかどうかいまいちよくわかりませんが、どちらも効能は同じことが
書いてあります。そこで、スイカズラのお茶をとフレンチハニーサックルの
はちみつを使って、中国の秋梨膏を作ってみました。梨と漢方に
使われる植物を一緒に煮て、煮汁を煮詰めたもので、秋の乾燥対策に
使われるそうです。前から作ってみたいと思っていました。
一煎目は梨12個と羅漢果、川貝、ショウガを5時間煮る。
二煎目は乾燥ユリ、ナツメを加えて3時間煮る。
三煎目は金銀花(スイカズラ)とミントの葉を一時間煮る。
それぞれの煮汁を合わせてトロリとするまで半日ほど弱火に
かけ、出来たら40度まで冷まし、はちみつをたっぷり入れて
できあがり。じっくり作るの楽しいです。
秋梨膏は40℃くらいのお湯に溶いて飲みます。砂糖は今回
使いませんでしたが、煮ている時から梨と羅漢果のほんのりした
甘みが心地よく、フレンチハニーサックルのはちみつでさらにおいしい甘味に
変わりました。ハチミツを入れると日持ちもよくなるそうです。
味はほんのり甘くフルーティで、ハーブの香りもします。苦手な人も
いるかもしれませんが私は大変おいしくいただきました。飲んで2,3分
すると体がポカポカします。全部やわらかい味で、フワ~ッと味わえ、
最高の薬膳だと思いました。
スイカズラの花と豚か何かの肝臓を煮たスープを映像で見たことが
あります。やはり薬効が期待できるのでしょう。肺を患った友人と
乾燥に困っている友人にプレゼントします。