buonitaliaのblog

2025年01月

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翌日の午前中もラヴェンナでダンテの博物館やお墓、別の教会などを

まわりました。ダンテの図書館には蔵書もたくさんあり、ボランティアの

元イタリア文学教師の図書館員の方が色々お話ししてくれました。


息子がオディッセウスの神話にナウシカアーが出てくるなど、どんどん

解説を読んで話してくれ、父親そっくりだな〜と思いました。

美術館は全てトイレも綺麗で人も親切でした。


教会のモザイクは5、6世紀以降はフレスコ画に移行していきました。

モザイクはフレスコ画より良い保存状態で、長く保つ良いものが変わって

いくのはなんだ、前からそうだったのか、と思いました。


ラヴェンナに来る直前、長い付き合いの友人のお母さんが亡くなり、お別れを

してきたばかりでした。サン ヴィターレ教会に入り圧倒されたり感動したり

しながらも、穏やかな気持ちになりました。


写真は昔の暦、象牙の椅子、ダンテの図書館、サンフランチェスコ聖堂の水中の

モザイク(魚が1匹泳いでました)など。


何年か前、サン ヴィターレ教会でゴルトベルクの演奏会があったようで、

阿佐ヶ谷にいるときもYouTubeでいつも聴いています。

https://www.youtube.com/watch?v=i7Rph9OlGN0

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今日はラヴェンナに来ています。28年前にシルヴィオと自転車でアンコーナ〜ヴェネツィア300kmの旅をした時に訪れ、どうしても

また来たかった所です。ウンブリアの家から約240km。今回は車です😊目的は6世紀に建てらたサン ヴィターレ聖堂。美しいモザイクと特殊な八角形の建造物に圧倒されます。


煌びやかさと荘厳さが入り混じり、どんな言葉を尽くしても伝えきれないくらいです。

あんな高い場所に、人の手で1cmくらいの小さな石を、色やかたちを考えながら

一つ一つ埋め込む作業、気が遠くなりつつ、やってみたいという気持ちも沸々と

湧きあがります。


となりにはガッラプラキディア廟堂があります。コンパクトな可愛らしい

建物の中は薄暗く、入ると天井に一面の青と金の星の絵のモザイクで一気に

別世界に入り込みます。奥に彼女と親族の3つの石棺が置かれています。

今回シルヴィオは体調を考え来られませんでしたが、もう一度観たいところ

だそうで、暖かくなったらまたトライしたいです。ラヴェンナ凄すぎます。


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毎日あっという間に過ぎていきます。ここ数日作った物など。手作りニョッキ、オレッキエッテ、牛肉の赤ワイン煮、カルボナーラ、先日の豚の解体で作ったサルシッチャソースと手打ちのパスタなど。私の朝食はパンとストラッキーノチーズ、はちみつ、果物が多いです。


息子が生まれ育ったところの味を噛み締めているようです。シルヴィオは硬いものが全然食べられないので柔らかくしたものばかりです。あんなに元気で60代も2人で自転車でアルプスを走ったりしていたのになと思います。


とにかく足腰と、歯には気をつけようと思います。食べてきたものを思い出したら人って幸せを感じるのだな〜としみじみ。


シルヴィオは普段ルーマニア人の女性が住み込みで世話をしてくれてます。イタリアでは施設に入るより、移民の人々に住み込みの介護を頼む人は多いです。

50年以上前はシルヴィオはAP通信の記者として世界中を飛び回っていたので家を空けることも多く、元奥さんもバリバリのキャリアウーマンだったので、子育ても家のこともイタリア人のお手伝いさんが住み込みでしてもらって

いたそうです。今はとにかく移民。時代の移り変わりを感じます。


育ってきた背景も文化も言葉も全然異なる人が家にいるのは難し過ぎて、先日のローマの友人に「私慣れていないから」と言ったら、「誰も慣れてないわよ!」と言われてびっくり!住み込みではないけど毎日お手伝いさんがいる家だったので、なんだそうだったのか〜と目から鱗でした😳

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昨日は息子とローマの友人夫婦のお見舞いに行きました。彼らはシルヴィオの若い頃からの友人で、ローマ在住の時は向かいに住んで行き来し、現在は彼らがウンブリアの家の近くに家を借りてよく一緒に過ごします。


お昼は別の友人とローマのピッツァを食べに行きました。ローマ名物、アーティチョークと干し鱈のフリット、トリッパなどなど。ナポリ育ちの友人は、「ナポリでは言えないんだけど、最近はナポリのピッツァは食べきれないのよね」とヒソヒソ声。その土地の物を食べているとそこの人になっていく気がします。


食後散歩がてら友人宅に向かう途中、ふと古書店のガラスケースに美しいイタリアの地図の印刷物が目に入りました。ピンポンを押すと中から鍵を開けてくれ、分厚いガラスの扉が開きました。尋ねると値段は3千ユーロ以上。


ぽっか〜んとしていると、年配の店主が「あなたが気に入っただけあります」とにっこり。

他に似てるものはありますかときくと、いくつか見せてくれ、小さいのを購入しました。1700年代のパリで印刷したイタリア地図。色や紙の質に心躍ります。


夕方友人の好きなチューリップの花束を買ってお見舞いに。彼女の弟夫婦がフランスから来ていて、みんなでしばらくおしゃべりしました。

弟さんにお父さんそっくりねと言うと、「僕はまだ髪があるんだ」と笑い、20代のシルヴィオをよく知っている弟夫婦は、息子がシルヴィオの若い頃にそっくりだと何度も何度も嬉しそうに話していました。80代の彼らと20代の息子、いろんな時間が交差してジ〜ンときました。


弟さんの奥さんがチューリップを絵に描いたように綺麗に飾ってくれました。この家にお花を飾るとモネやマティスの絵が生まれたのに納得😊🇮🇹



























































































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新年あけましておめでとうございます。こちらは朝7時はまだ真っ暗で、7時半くらいにようやく日の出です。


毎朝犬のわんわんくんがテンションマックスで喜びを抑えきれません。


朝はまず暖炉の掃除をして、新しく火をつける作業で始まります。必ずわんわんが暖炉の中に入って見守ります。

今日はなかなかつかない、今日はうまくいったなど、楽しみの一つです。


着いて1週間、友人宅で猪肉のご馳走をいただいたり、豚の解体に参加した以外は12月の疲れが出たのかほぼ寝込んでいました。


こちらは3年ぶりくらいに普通の寒さが戻ってきました。2024年は料理教室を再開したり試行錯誤の日々でした。2025年はより充実してオリーブオイルやはちみつ、イタリアの食のおもしろさを知っていただけるよう頑張りたいです。本年もどうぞよろしくお願い致します。

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