ローマ料理に、牛のスネ肉のぶつ切りとジャガイモの煮こみ料理がある。日本の肉じゃがのイタリア風といったところか。

ニンニクと玉ねぎを細切りか微塵切りにしたものをゆっくりオリーブオイルで炒め、牛スネ肉を1口大に切ったもの(塩をまぶしたもの)とジャガイモを1口大に切ったものを強火で炒める。そこに赤ワインをカップ1杯、ミニトマト4、5個を入れ、弱火で2時間コトコト煮こむ。水分が少なければ少し水を足しても良い。

月桂樹の葉を2枚入れるととても良い香りがする。2時間煮こむとスネ肉もやわらかくなり、ジャガイモもくずれかけるほどやわらかく、とてもおいしい。

ビーフシチューと違い、家庭風のとてもやさしい味がするので子供も大好きだ。簡単だし、別にあれこれ気を使って技を披露することもない、素朴でホッとする味だ。ちょうど日本人が味の染みた肉じゃがを食べてホッとするのと同じことのように思う。肉じゃがと同じで、1日置くともっと味が染みておいしい。

今日子