昼食のあと、家の近所を散歩することにしている。家の周りは舗装されていない砂利道が延々と続いている。そこを犬2匹、猫2匹、夫と子供とみんなで歩いていく。
毎日同じような道を通って行くから飽きるだろうと思うと、そうでもない。近所の友人は、田舎はビニール袋を持って歩いた方がいいね、と言う。
昨日は歩いて行くと洋ナシがたくさんなった木を見つけ、1つもらって食べてみる(近所の農家もので、仲良しなので盗んでいるわけではない)。形が悪くて硬いけど、味は売っているものの何倍も濃くておいしい。
ふと横を見ると、山のように冬トマトの枯れた苗がおいてある。オレンジ色に熟したトマトがまだたくさんついている!畑をきれいにして次に植える野菜の準備をするために捨てたのかもしれないけど、これは捨てるにはもったいないよね、と拾って帰る。
少し歩いて林の中に入っていくと、キノコがあり、クルミの木があり、夏にはブラックベリーが山ほどなっている。りんごの木やさくらんぼなど、おいしいものがたくさんある。
夏はこの辺りはマムシがいるので用心して歩く。蜂の巣をふんずけないようによく見て歩く。そうすると野生のアスパラガスが目に入る。
狐やヤマアラシに出くわすこともあり、そうなると一大事だ。林の奥に入ると、もう使っていない狐の巣を何個も見つけたりして、狐の子供が中にいたことを思い浮かべて楽しくなる。
こうやって食べるものを道端で見つけ、その場でとって食べたり、夕食のおかずになったりすることはたまらなくうれしいものだ。
今日子
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