普通に家庭用のオーブンでピザを焼くとき、おいしく焼くコツを考えてみた。家庭用のオーブンは薪のオーブンに比べて温度が低いので、焼きが甘くならないようなんとかしなければならない。
そこで役に立つのが油だ。鉄板にラードをたくさん塗る。こうするとちょうど生地が油で揚げた状態と同じになり、カリッと香ばしくなる。
フォカッチャの場合は、下にラード、上に大量にオリーブオイルをかけると香ばしくなる。これが、一般的にレストランやターボラ・カルダと呼ばれるセルフサービスや切り売りピザのピザになると、予算の関係でどうしても質の良いオリーブオイルを使えない。質の悪い安物のオリーブオイルやラードを使うと、必ず油臭くておいしくない。
イタリア人が油にとてもこだわるのは、昔からの伝統で食事にたくさんの油を使うので、質の悪い油を使うと体調がおかしくなることを経験でしっているからなのだろう。
ピザを食べて胃の調子が悪くなったりなかなか消化できない場合というのは、必ず油が悪いか、イースト菌を大量に使って生地を短時間でしか発酵していないものになる。
というわけで、家庭で時間をかけて生地を発酵させ、(最低5時間以上、イースト菌は小麦粉700gに対して12g程度で通常の半分)ちょっと値段が高くても良質のオリーブオイルをたっぷり使ってピザを焼いてみるのも、たまにはいいかもしれない。
今日子
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