七面鳥を飼っている農家は多い。肉はもちろんおいしいが、時々は卵も食べるからだ。

七面鳥の卵はニワトリのよりすこし大きめで、目玉焼きやゆで卵にすることはあまりない。普通は卵を産む前の段階で食べてしまうから卵を食べる機会はあまりないらしい。

しかしたまに卵ができると、皆手打ちパスタに使用する。なぜ普通に食べないかと聞くと、あまり明確な答えは返ってこない。慣れていないからとか、味は好きずきだからと言う。

それが手打ちパスタにすると、小麦粉とよくなじんでパスタがよくのび、本領を発揮するという。色もニワトリのより濃くて黄色がきれいだし、味もパスタだとなんの違和感もないそうだ。

他に食用に使う卵は、アヒルの卵だ。これも人によって好き嫌いはあるが、アヒルの卵はニワトリより濃厚で卵焼きや目玉焼きにする人もいる。アヒルは肉も脂肪がかなり多いので、おいしいが冬だけ食べるという家庭もよくある。

農家の鳥小屋には他にもウズラやまんまるで灰色のボールのような鳥、ホロホロチョウなどアヒルとニワトリの間の子で恐い顔をした鳥など、農家の人は本当にいろいろな鳥やその卵の味を楽しんでいる。

明日から1ヶ月近く日本に帰国するので、ウンブリア日記はしばらくお休みすることになります。

今日子