イタリアのマッシュルームは大きい。自然のだと大きくなると知人は言う。マッシュルームはポルチーニ茸などに比べると、香りなどやや劣るが、値段もお手頃で作り方によってはとてもいい味がでる。

よくフランス料理のソースにじっくり炒めたマッシュルームを入れるが、あの感覚で、小さく刻んだマッシュルームをオリーブオイルとニンニクで炒めて食べる。

マッシュルームとサルシッチャ(生ソーセージ)の中身をくずして1本入れ、サッと炒めたら白ワインをカップ半分程入れてアルコールをとばす。次に火を弱火にして蓋をし、ゆっくり20分程炒める。最後にイタリアンパセリを細かく刻んで大さじ2杯入れ、さっと火が通ったら火を消す。

これに好みのパスタを茹でて合わせる。ウンブリアではストロッツァプレーティという、小麦粉と水だけでつくった太めのパスタを使う。うどんとよく似たパスタで、乾燥のものもスーパーで手に入る。なければショートパスタと絡めるのがよいだろう(スパゲッティはあまりおすすめしない)。

マッシュルームをよく炒めると、キノコ特有の食感と深みのある味わいがでておいしい。キノコとイタリアンパセリはお決まりの組み合せで、イタリアンパセリのサッパリいい香りが実に効いている。

サルシッチャが入るとかなり塩辛いので、塩分はよく調節する。サルシッチャは強烈な味なので、うどんのような太いパスタにはよく絡んでボリューム感もたっぷりだ。お腹が空いているときにおすすめの一品である。

今日子